為似(しにせ)の偽装

山根敏秀

山根敏秀

テーマ:自己啓発

「しにせ」は「老舗」と書くのであって「為似」ではないんじゃないの?
実は私もそう思っていました。
しかし、「老舗」は、動詞「為似す・仕似す(しにす)」に由来しているようです。

「しにす」は「似せる」「真似てする」などの意味から、
江戸時代、家業を絶やさず守り継ぐ意味となり、
長年商売をして信用を得る意味で用いられるようになったようです。
そして、やがて「しにす」の連用形が名詞化されて「しにせ」となりました。
漢字「老舗」の「老」は、長い経験を積んださまを表し、「舗」は店を意味することから、
当て字として用いられるようになったようです。



今年、終盤に来て老舗企業の偽装が問題となりました。

老舗が「為似」では無く「偽似」になってしまった感があります。
『為』に人のやましい気持ちが加わり『偽』となってしまった。
何代もの伝統を引き継いできた先祖達に恥じない企業経営をして行きたいものです。

来年は正直な経営を心がけて行きたいものですね。

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山根敏秀
専門家

山根敏秀(税理士)

税理士法人マネジメント/グランドリーム

数々の優良企業を含め税務・経営支援してきたからこそ分かる現場のノウハウが強み。枝葉でなく、本質的な経営改善策を指南しており、そのアドバイスを受けて危機を脱した多くの経営者から喜びの声が届いている。

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