スタートラインに立て
経営に理念は必要です。
中小企業の半分も経営理念は持っていないそうですが
黒字企業の70%は経営理念を持っていると言えば
無いより有った方が良いような気がしてくると思います。
しかし、経営音痴の経営者ほど
「それよりも頑張りが大切、理念で飯は食えない!」と言って経営理念を持とうとはしません。
数年前に亡くなった日清食品の創業者安藤百福さん安藤百福は
「企業在人成業在天」をその理念として残されました。
日本人なら一度や二度はインスタントラーメンや
カップ麺にお世話になっていると思いますが
全世界で年間800億食を超える(諸説あり)消費量の
インスタントラーメンを発明し、世に浸透させたこの経営者は
亡くなる数日前までゴルフコースを回り
インスタントラーメンは健康の元として毎日食していたそうです。
たった一人の信念が経営理念を作り
その経営理念に基づいて企業が世の中に物の供給をし
結果として、世の中に無くてはならないものになっていく。
すばらしい、経営姿勢だと思います。
是非とも安藤百福さんのこの言葉を大切にしたいものです。
ちなみにこの「企業在人成業在天」は
「企業は人にあり成業は天にある」と読みます。
内容は「企業は人で成り立っている。その人というのは上を見ている人である。
また、成業は人ではなく天即ち神がその成否を握っている。
従って、精進には精進を重ねないといけない。」といった趣旨だと思います。
我々経営に携わる者は、常に謙虚な心、
諦めない心を持たなければならないようですね。