経営会議の誤り

山根敏秀

山根敏秀

テーマ:業績アップ

ある企業の経営改善会議での一幕です。

この企業は、売上原価率が高くなかなか利益が出ない状態でした。
私  「受注確認の為には取引先に押印してもらう受注確認票の作成が不可欠です。」
社長 「既にやっています。」
私  「やっているなら受注洩れは無い筈ですが・・・。」
社長 「私は書くように言っています。書いていないとすると現場が書いていないのです。」
私  「・・・。」 (これを「やっていない」と言うんだけどなぁ)

笑い話のような実話ですが、現実の会議でのお話です。
「やっています」という言葉ほどいい加減な言葉はありません。

確かに社長はやっているつもりなのかもしれません。
しかし、ほとんどのケースでやっていることの確認をしていないことが多いのです。

経営の難しさは、システムに命を吹き込むところです。
たくさんのコンサルティング料を払ってシステムは導入するようです。
しかし、そのシステムが力を発揮する為の
「命」を吹き込んでいないことが如何に多いか・・・。



命を吹き込むことは簡単です。
①周知すること
②成功をイメージすること
③練習すること
④実際に使うこと
⑤困った!を放置しないことです。

「やっています」=「成果」
この算式を当てはめたいものです。

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山根敏秀
専門家

山根敏秀(税理士)

税理士法人マネジメント/グランドリーム

数々の優良企業を含め税務・経営支援してきたからこそ分かる現場のノウハウが強み。枝葉でなく、本質的な経営改善策を指南しており、そのアドバイスを受けて危機を脱した多くの経営者から喜びの声が届いている。

山根敏秀プロは北陸放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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