激励と叱咤の間
先日、毎月遠方から来てくださる方からメールをいただいた。
『 膝の詰まったような痛みがいつのまにか消えました。
病院で老化による膝関節症といわれ、治らないかも、と思っていたのですごくうれしいです。
今後もWSで教わった身体の使い方を意識して生活しようと思います。』
私もとてもうれしかった。
この方はバレエをされている人だが
痛みを我慢することなく、楽な状態を知り
好きなバレエを続けてもらいたい。
自分の体を必要な形で知れば、
どうすれば痛い思いをせずにできるかに思いは向く。
痛いのを我慢する頑張りではなく
自然な流れに沿う体を作っていきたい。
痛いことは頑張れない。
少しずつでも痛みが減れば嬉しくなる。
痛くないから、自分の体に向き合える。
自分の体は自分のものでありながら
自分自身の状態をいいも悪いもはっきりと知らない人は多い。
全身を鏡に映したことさえしたことがない人も少なくない。
街でウィンドウに映る、自分の姿を見て愕然とした人もあるだろう。
医者に「骨がこんな形だから仕方がない」
「年だから仕方ない」
と言われて、諦めている人もあるだろう。
すぐには思うようにはならないかもしれない。
でも人任せでいいの?
自分でできることをできる限り。
諦めて全くやらないよりやってみた方が
良いほうに向くと私は思う。
体が固いから、開脚は無理
骨は生まれつきだからO脚はO脚のままで仕方ない。
反り腰だから軸ができない。
歳だから太っていても仕方ない。
それは絶対に無理なの?
自分が思うようにどうしたってならないもの?
やってみなけりゃわからない。
自分の体を今よりよくできるのは
自分だけ。
「全部お任せ!」
と言われても、その人自らが本当に良くなりたいと努力しなければ
よくはならない。
教えるものはナビゲーターに過ぎない。
自分自身でやれることをやる人が
自分の今の限界を超えていく。