固定概念を捨てる
体が固いんです
「私は体が固いんです」
とおっしゃる方はとても多い。
今まで、多くの方にお会いし、ご一緒にレッスンしてきたが
本当にどうしようもなく固い人には
殆どお目にかかったことがない。
「体が固いんです」と言う人は
殆どが体を固く使わざるを得ない状態にされている人だ。
もちろんいきなり、とっても柔らかい人にはならないが
体は歪んだり、流れが滞って固まっているところがあれば
本人の意思とは関係なく
バランスを取って辻褄合わせをする。
本人は自分の意思でしたことではないので
自分の体が歪んでいるとか固まっているのも
随分きつく感じるようになってから気がつく。
そう気づいた時、
自分の体は自分で感じていること以外の感覚はないから
何をどうしたらいいか、自分ではわからない。
体の意識をする、ということも
殆どの方がしたことがない。
その人の体がどうなっていて
なぜそうなるのかを説明しながら
体の位置感覚を誘導して、使い方をレッスンしていくと
体の状態は一時的にでも変化するので
使い方によって、自分の体は決してカチカチのままではなくて
変われる可能性があることを確信されていく。
自分自身で、その状態を作って行けるようになるまでは
長年親しみなれて当たり前になっている体なのだから
意識して使っていくことを
少しずつ重ねていくしかないが
継続して行けば少しずつでも変わる。
「大変だ」「難しい」
と、頭で拒否していると
一生変わらない。
日頃の生活習慣から
できることをやっていく。
易しいことから少しずつ。
意識して試行錯誤してちっとも変わらない体はない。
体は手をかけられた分だけ応える。