体の向き　心の向き

体の向き　心の向き

体を少しでも自分の思うように、コントロールできるように
体が自然に力の流れを出せる方向性を考えていくと
「この方向がそうですよ」
と、言われなくても無理のない方向が感覚的に感じられるようになるが
それを思えば、心の向きも同じであることに行きつく。

これは性格がいいとか、人当たりがいいと言うこととは別だが
体がしなやかで思うように体が使える人を見ていると
余程注意しないと見逃してしまうような人の顔色、普段と違うところ
その人の発している波動の力の差を
一瞬にして感じ取っておられるのがわかる。

それを口に出すか出さないかは、その時の状況によって違うが
体の繊細な感覚を確立している人は
どんな小さなことでも
わかっておられるんだなと、何度も感じる場面を経験している。

何があったかを詳細に察しておられるわけではなくても
いつもと違う、今までと違う
いい方向、良くない方向と言うのは感じておられる。

そうなれば何もつけていない裸の状態と同じなので
隠しても仕方がない。
凡人が出来る努力は、ありのままに見て頂くことだけ。

心の中にあることをさらけださなくてもいいが
心に形があるとしたら真正面を向いて開いておくだけだ。

まだそこまでの域に到達していないものでも
心の向きを開く段階があると思うが
いつもそれを意識して置けと言うことではなく
その場に行く時には緊張感がありながらも
「感じる」ということだけでしかない気がする。

その場を「感じる」ことは楽しい。
楽しさのうちに「感じる」ことが増えていくのも
自然の流れに心を浸していると言うことのように思う。

毎回　「感じる」ことが一つずつ増えたら
それだけでも嬉しかったり、幸せな気持ちになれる。
何が何でもの気負いなく、「～しなければ」もなく
今は今の自分の段階として、ひとつずつ感じていくことが
体も心も自然な向きに
少しずつ近づいていくことにつながっていくと
感じている。