不器用はハンデではない
目的は変化する
昨日はお稽古納め。
1年が過ぎてしまえば、驚くほど早い。
昨年の今頃と今年の今日では
人の変化の差は如実に出る。
レッスンをしていて思うのは
体が変わると目的は変化していくということ。
腰が痛かったり、どこか痛いところがあってくる人は
楽にさえなればいいと、初めは来られる。
ところが大抵は骨の位置があるべき場所に来ると
数か月たたないうちに、人に寄っては初回でもう痛みがなくなる。
無理な状態にあるものを自然な状態にしたら
楽になるのは当たり前だ。
そうなれば人は欲が出るのも当たり前。
楽になった体が欲することも変わる。
ただ、頭が切り替わらない人もある。
「姿勢が良くなればいい」
と思って来た人は
自分には難しい事は出来ないと頑なに思っていて
「どうせ無理」と言う観念から
結構抜け出しにくいものだ。
すごくよくなっているのに、一定のところから伸び悩む。
体が出来ることと、体が欲することの差があり
そこから抜け切れずにいる。
頭が思い込んでいることが枷になって
いいところまでできているのに
あと一つのところで足踏みをする。
「姿勢が良くなる」から
「普段の生活のクオリティがあがる体」
「動きに活かせる体」
「思い通りに動く体」
と、目的は少しずつ変わるものだが
その目的も進歩しなければ、体は行き先を見失う。
目的を明確に自分自身で自覚している人は上達が早い。
「何となく」でもそこそこは良くなっていくが
どこかで突き当たる。
心の方向と体の方向が合致して
その人そのものの印象はまるで変わる。
早ければよいのでもないが
今一つ伸び悩んだ時には
自分の目的を設定し直してみると
体の方が激変することもある。
心と体の繋がりを常に頭に置いていなければ
もったいない。
早くなくてもいいが、ほんの少し意識を変えるだけで
体は驚くほど変わる。