レッスンは自我を捨てていくこと
先日、レッスンに行くと
以前胸椎からアプローチする開脚の前段階
の動画に出てもらっている方がとても嬉しそうに報告とお礼に来て下さった。
この方はトレイルランニングと言う
野山を7~80㌔駆け巡る、とても過酷な競技をされているが
先週大会で年齢別女子で6位に初めて入賞されたらしい。
年齢別でなくても15位と素晴らしい成績を上げられた。
この方は病気の治療をしながら競技をされているので
できるだけ負荷の少ない走り方が出来るように
体の使い方をアドバイスしているが
これはご自分の努力の賜物。
本当に熱心にレッスンされているが
レッスン前にも「今日は生駒山を3往復してきました」
などと言われていることもある。
ストレッチにも余念がなく自分でされては
これでいいかチェックを求めて来られる。
動画でやっていた開脚も既に前段階は卒業して
しっかり開脚できるようになり、開脚前屈も肘が付くところまで
できるようになった。
同じ競技をされている方たちが
この動画でやっていることを知らない方まで
これはどうやってやっているのかたくさん質問されたそうだ。
走る、というシンプルなことを
このように過酷な状況で私などは想像できないほどの長い距離を
モチベーションを失うことなく走る。
根性があるだけで出来ることではない。
充分に精神力の強さを持つ人たちが更にパフォーマンスを上げるとしたら
闇雲に筋肉を鍛えると言うことでなく
骨のあるべき位置を明確に把握し、ロスの少ない体幹主導の走り方
体の使い方を考えていくことが必要なのだと
彼女の快挙を聞いて改めて思う。
こちらのほうが前を向く力をもらっている。