レッスンは自我を捨てていくこと
体のストーリーを作る
時々、かなり遠方から来て下さる方は
今、故障して「安静にしているように」
と言われているらしい。
状態を聞いてみると、
おそらく体の流れを無視して
脚主導で動こうとして、あちこち傷められたのだろうと想像する。
体に負担をかけない、今の状態でもできることを教えてほしいということだったから
いくつか無理なく出来そうなことをアドバイスした。
脚主導の動きから体幹主導に持って行くには時間がかかる。
今までの体の習慣を一朝一夕に切り替えることはできない。
繰り返し、骨のあるべき位置を考え
流れを感じることを自分の身に落とし込んでいくことがいる。
寝てやってみる。
椅子に座った状態でやってみるのは
ただのメソッドではなく
体に覚え込ませて、感覚を磨いていくためのもの。
こんなことも、体幹の感覚を自分の体に合わせて
少しずつ覚えこませて
無理なく出来ていくものだ。
いきなり最終形を
闇雲に練習するのではなく
そこに至る体のストーリーを
自分なりに作っていく試行錯誤がいる。
最初から出来る人はいない。
闇雲にやっていれば、数打ちゃ当たるで
できることもあるかも知れないが
偶然に期待するほど、豊富な時間があるわけではない。
着実に体に覚え込ませていくことが
やはり早道になる。