激励と叱咤の間
失敗したら駄目ですか?
失敗するより、失敗しない方がいいに違いないが
失敗したらいけない!
と思えば思うほど、体は心の緊張をそのまま受け取る。
ここは失敗しないで確実に、と言う場面はそこここにあるが
失敗をたくさん重ねておかないと、本当に大事な場面が
記念すべき初めての失敗になることもある。
普段うまくいくことを重ねて来て、さてまもなく本番!と言う時に
「ええ~っ!!」と言う、様々な要因がどんだけ重なったん?級の失敗をすることもある。
が・・それはラッキー以外の何物でもない。
そういう条件があることを事前に知ることができるのは
本番前にそうならないための準備ができたり
万一そうなったときに、どのように失敗に見せない措置が出来るか
最小限の失敗で食い止める、どんなやり方があるか
シュミレーションしておける時間をもらえたということである。
いきなりであれば、すみやかに処理できないことでも
失敗の経験値があれば、ほぼ失敗に見せないこともできるからだ。
だから稽古の時にたくさん失敗しておくことが大事だ。
ああっ!だめ~!あかん~!無理~!という失敗ではなくて
ダメもとで最後まで粘った上での失敗。
失敗しかけても、あきらめないで最後まで持って行く。
なぜうまくいかないか、うまくいくときはどんな感じなのかを
考えながら重ねる。
この経験があると、緊張とリラックスとのほどよいバランスが出てくる。
緊張でカチカチになっても、リラックスし過ぎてユルユルになりすぎてもうまくいかない。
ガチガチに緊張して力が入っている人には
「失敗しても死にませんよ~」
「失敗しても今晩のゴハンは食べられますよ~」
と言ってしまうが
よほど危険な練習でない限り、失敗しても死にません。
失敗したら駄目ですか?
レッスンはかっこよくなくていい。
一緒にレッスンする人には、あなたがどのくらいの実力かわかっている。
失敗したからと言って何も気にしない。
「うまくやらなくちゃ!」
と、ガチガチになっているのを気の毒に思われるだけの話。
人は自分が思うほど、人のしていることを気にしていない。
レッスンの時はみん自分のことにな集中しているのだから。
ぎりぎりまで粘って失敗!
それがあるから、次につながる。