どうしてできないのかわからない?

うまさきせつこ

うまさきせつこ

テーマ:発想を変えて前向きに生きる

どうしてできないのかわからない?

この連休に遠方から、レッスンに来て下さった方とお話ししていたら
その方の先生は一生懸命教えて下さるが
できないことをどうしたらできるか
体の使い方はどうするのかはおっしゃらない。

お聞きすると
「子供のころからやっているから、生徒さんがなぜできないのかわからない」
と、おっしゃるらしい。

なんでできないのかわからない、と言われる先生の気持ちも
それを言われた生徒さんの気持ちも、どちらもわかる気がする。

私も言われたことがある。
「あなたがどうしてできないのかわからない」
穴があったら入りたいくらい情けなく恥ずかしい。
と同時に
「それがわかってたら習ってませんわ」と突っ込んでおりました(もちろん心の中で^^;)

そして思ったことともある。
「なんでできないんだろう?こんなに懇切丁寧に説明してるのに」

そして今思うこと。
人は必要がなければ考えもしないのだ。
どんなにがんばってもできないのは才能がないから?
いや違う。
自分の体がわかっていないから、自分の体ならどうやって使うのか
人が出来るのに自分が出来ないのは、どこがどう違うか
冷静に考えることができないからではないのか。
できなくても仕方ないと思ってしまうからではないのか。

なぜできないのかわからないのは、教えるにしろ、教わるにしろ
自分がそれを本当に必要とする状態になっていないからだ。
人に教えるためであれ、自分が出来る状態になりたいためであれ
「どうなっているか?」
を、徹底的に観察しなければわからないし
推し量ることができない。
どう違うかを知るのも、その立場にならなければわからない。
求めなければ与えられない。

人の体は変わる。
無意識の状態で出来てきたものは体が変われば
今までできていたことができなくなることもある。

できなくなって答えを求めて、考えてみつめて考えて
ようやく何かのきっかけのヒントを得た時に
栓が抜かれたように流れ出す。

「産みの苦しみ」とはよく言ったものだ。
産まれ出るには細い産道を潜り抜けなければならない。
産まれ出にくいところを通らなければ行けない。
「どうしてできないのかわからない」
を通って初めて曲がり角の向こうに道が見える。

自分自身で考えるから腑に落ちる。
考え続けているから、少しのヒントでも得られれば
一挙に栓が抜ける。
悩んでみなければ得られない。

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うまさきせつこ
専門家

うまさきせつこ(ダンスインストラクター)

うまさきせつこモダンバレエ研究所

脚や股関節、肩、首の盛り上がり、正座できないなど体の辛い悩み、ダンサー、アスリートのしたいことがうまくいかない現状に自ら 編み出したボディコントロールで向き合う。定期クラス、WS、パーソナルレッスン

うまさきせつこプロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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