超一流と言われる人はなぜそう言われるか　　　　

超一流と言われる人はなぜそう言われるか

昨日は折田克子先生が、わざわざ六甲アイランドまでおいで下さって
１０月１８日のパフォーマンスでの作品を見て下さった。

お忙しい先生に、神戸までおいでいただくのは申し訳なかったが
ゆったりした気持ちのいい場所
お稽古場もとてもいいと喜んでいただいて、ほっとする。

今回は、男女３人の作品の作品で私の作ったものではない。
作者から求められることを自分で考えながら
如何に自分でそれを消化して表現するか、ということをやっているが
自分たちだけでやっていると
客観的に見ることができない。

踊っていると、いろんなポイントを言って下さる。
どれもハッ！と目が覚めることばかり。
表現することが人に伝わるには
イメージではないことを思い知らされる。

表現するのは体であること。
見る人にイメージを押し付けることではないのだと思う。

ああして、こうしてということでなく
教えて下さるのは平面が立体になること。
そのひとつずつが、自分の体を通して自分が行うことである。
振りを変える、とか構成を大きく変えるということではない。

超一流と言われる人がなぜそう言われるのかを実感する。
ものの見方が自分本位ではなく、もっと大きな視点から見ておられるということ。
真っ白な状態で、そこに見えるものがどう見え、
どうすればどうなるかを教えて下さる。
そして指摘して下さったことを自分たちがどうするかは、考えてやりなさいと
淡々と見ていらっしゃる。

長い年月、繰り返し身に付けられたことが
生き方そのものになっていらっしゃると言うことだ。

普段のレッスンと作品を作っていくと言うことはまた別のもの。
普段のレッスンを絶え間なく続けながら
作品は形でなく、その人自身が見えるもの。

超一流と言われる人の後ろ姿をはるかに見ながら
私にも小さな経験を積んでいくことはできる。