「ほんのちょっと」から始めましょう
力任せからは何も生まれない
最近、うちにきてくださる人たちは多種多様な顔ぶれになってきた。
年齢層も幅広い。
普段はなにもされていない方もおられるが
大極拳、野球、バレエ、ダンス、新体操、フィギュアスケートと
いろいろである。
ご近所からより、電車を乗り継いで来て下さる方が多く
遠くても来ようと思って下さるだけ、思い入れも大きいのか
どなたも力が入っている。
「うぅ~!」「よいしょ~!」
ありゃりゃ・・・・
そんな力はいらないんですけど・・
がんばらないでください。
心の中で湧き上がる情熱、うまくなりたい、よくなりたい気持ちは誰だってある。
わざわざうちにきてくださるのはよくなりたいから。
そんなこと当たり前。
頑張る気持ちを外に向けずに、自分を見つめて下さい。
「力を抜いて、背骨から脚に力を送って」
体が通る道を誘導していくと、力任せにしていた時より
うんと滑らかに脚が上がったり、本当に楽そうにつながりが見える。
もちろん自分でそうするには試行錯誤の繰り返しがいるけれども。
体は気持ちだけはやらせても、思うように動いてくれない。
自分の体に自分のしたいことをできるだけ正確にしてもらうには
自分の体を知り、動いてくれる状態に整えてやらなければならない。
教えてくれる先生は、もっとよくしたい一心で
「もっと上げて!もっと反って!」と言われるかもしれない。
それを言われた生徒は、一生懸命脚を上げようとし、反ろうとする。
体ががちっと固まっていることも多い。
人によっては力任せに言われた言葉に反応する。
それは当たり前な反応である。
先生だって、「ここをこうして、こうやってキープして、それをすることで脚を上げて」
と、言っていたら、間に合わないのだ。
だから、日常生活で自分の体を意識していくことで
言われたことを自分のイメージに置き換える習慣をつけてほしい。
「脚をもっと上げて!」と言われたら
背骨を上下に引っ張りながら、送り出した足を遠くに伸ばすのだし
「もっと反って!」と言われたら
背骨をひとつずつ順に送って、部分でパキッと折れないようにする。
(これは私の言葉だが)
言われたことをそのままするのでなく
自分の体に通して濾過する。
教わったことをそのまま使っても、応用は効かない。
どんなに不器用でも、いったん自分の感覚として意識付けし
自分発進の体の言葉として、外へ産み出せば
それは唯一無二の自分だけのものである。
初めはたったひとつでもいい。
自分の体を通し、自分の言葉として産み出したイメージがあれば
大きな自信と確信になる。
※10/18㈯クリエィティブダンスシアターの催し
※今後のワークショップの開催予定
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うまさきせつこモダンバレエ研究所
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