決して自分からあきらめないこと
ひとつの機能に蓋をしてみると・・
友人が強烈な舞台を見て興奮したのか
夜眠れなくなり、朝起きたらクラクラしている。
どうにか落ち着きたいと、安全なところでは目を閉じて歩いていたら
クラクラが納まり、全く違う感覚が感じられるようになった・・という話を聞いた。
今までに経験したことがないような面白い感覚だったらしい。
意識的に、或いは物理的にひとつの機能がうまく働かなくなった時に
それを無理に働かせようとせずに、そちらにはいったん蓋をしてみると
違う機能が働いて、それを補ってくれることがある。
4月に足指を骨折した時、それはそれで仕方のないことなので
そこは安静に保ちながらも、他のところまでお付き合いで休ませるつもりはなかったので
とにかく体幹、背骨と使って変わりなくレッスンしていたら
体の中に全く違う感覚が生まれてきた。
5月のぎりぎり間に合った(間に合わせた!?)本番では
見た人に全く足の故障は気づかれることなく
「踊りが変わったね」と言われた。
また、もともとの脚の不具合が出て、膝を折り曲げることがしばらくできなくなった人が
それを庇うためか、首に炎症が来た。
「安静にしとくように、と言われてるんですが
上も下もダメではどうしましょ~。」
折角レッスンに来たのだから、できることをやりましょうか、ということで
首を動かしたり、触ったりすることなく、椅子に座ったり、寝た姿勢で
背骨を使うことをじっくりしてもらったら、
「すごく楽になりました~!」と帰って行かれた。
布の袋の中に入って、視覚を閉じた状態で踊ったこともあるが
何かひとつの機能が使えない状態になると
感覚が鮮明になり、また新たな発見や感じ方、それの出方も変わってくる。
ただし、それはひとうの機能がうまくいかないことを
焦ったり、ダメだ、とその場で座りこんでいるのではなく
あるものでできることをする開き直りや、心の切り替えがいる。
今できないから、うまくいかないからって
死ぬわけではないし、今晩は美味しいご飯も食べられるはず。
人間関係だって、何だって一緒だ。
うまく行かない時は、その部分にはお休み願って
できる部分を動かしてみる。
体も心も人も、結局はつながっているのだから
いったん蓋をしても、今まで眠っていた違う部分が目覚めて
また新しいものの見方、やり方、付き合い方を提示してくれる。
ひとつがダメだから、と悲観しても始まらない。
他の部分は「私を使って!」と待ち構えている。
それがまた、ダメだと思ったところとつないでくれることもある。
※10/18㈯クリエィティブダンスシアターの催し
※今後のワークショップの開催予定
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うまさきせつこモダンバレエ研究所
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