レッスンは自我を捨てていくこと
怪我が教えてくれること
大怪我をしたことはない。
肉離れや捻挫、脳震盪、慢性的な故障は何度もあるが
骨折やヒビが入ると言うような
骨に関するものは、軽微なものだし、数少ない。
この4月には足の小指を骨折した。
外科医には「相当痛かったでしょう?」と言われたが
踊っている途中で、気付いたら全く力が入らず、グラグラになっているので
「折れたな」と思った。
3週間後にパフォーマンスがあったが
「できない」とは全く思っていなかった。
自分で振付けたソロの作品だったし、群舞でもない。
決められたものではないのだから
自分のできるもので、見せられるものにしようと思っていた。
整骨院の先生方が、体を歪めずに過ごせる装具を考えて作ってくれたから
小指を固定したまま、装具をつけてできる練習をしていた。
上半身をしっかり使い、振付の変更は、ほぼ左右を変える程度にとどめた。
3週間で、テーピングでぐるぐる巻きにして踊ったが
怪我に気づく人はいなかった。
かえって怪我してからの方が踊りがよくなった。
何か月もかかるような大きなものではなかったせいもあるが
怪我は怪我として、それも含めて自分自身と思えたことは有難かった。
体幹のつながりが、自分でもよく感じられた。
私たちの先生や先輩方が、怪我をした時も
松葉づえを使ってでも踊られるのを見てきたから、初めてその時の意識が経験できた。
必死でなく、焦りもなく、すごく静かだが、奥底で燃えるものがある・・
そんな意識。
今、10月のパフォーマンスで一緒に踊る人が怪我の再生中である。
先日、久しぶりに軽く一緒に練習したが、意識が鮮明になっているのを感じた。
普段の生活や練習の中で起こる怪我は、必然であるように私には思える。
怪我した時にそれをどうとらえるか。
それはチャンスにも挫折にもなる。
神様は、人を叩きのめすためにけが怪我はさせない。
そこにはその人がつかむべき
何かにつなげるためのきっかけがあるはずだ。
※六甲アイランド教室、火曜日のお稽古場所が今月より変わりました。
六甲アイランド教室、火曜日のお稽古場所変わります
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うまさきせつこモダンバレエ研究所
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