技を磨く前に体を磨く    うまさきせつこのボディコントロール

うまさきせつこ

うまさきせつこ

テーマ:発想を変えて前向きに生きる

技を磨く前に体を磨く

まだ、私が子供や若い人たちに指導し始めた時に
痛切に思ったことがある。

発表会などのために振り付けをする。
難しいテクニックも教える。
苦労しても何とかできるようになり、舞台が終わる。
舞台が済んで、発表会で使ったテクニックを
バージョンを変えたり、それを展開した形でやろうとすると

できない!

それをするための体の使い方の基本が身に付いていないのである。
ショックを受けた。
基本に立ち返り、何度やり直したか知れない。
その時だけはいいけれど、どこに行ってもできる体ではない。
それからは、どこにいってもできるように、本当に基本的なことを
念入りに繰り返した。

膝を深く折り曲げられない子供がいた。
何とかできるように一生懸命教えたし、子供も一生懸命練習したが
できなかった。
今思えば、股関節を折ることができなかったのだ。
こちらの未熟さで、今ならわかることがその時できなかったことを
申し訳なく思う。

特に女の子は大人の体に変化していく時に
それまで当たり前にできていたことが、突然できなくなることがある。
体が変わっていくのに、柔らかくて器用にできていたことがそのままの使い方であれば
体が対応できなくなる。

その苦い経験から、子供たちには、体は変化していくこと。
その時に体のあるべき骨の位置、使い方がわかっていなければ
今できていることができなくなると、口をすっぱくして教えた。

子供でも若い人でも、大人でも
見た目に華やかなことに直結することに対しては
俄然、テンションが上がる。
とてもわかりやすい。
それができれば、自分は上達している!
できなければ、やはり才能がないのだと落ち込む。

基本的な体のありかた、使い方が
そのままでは、出来る状態でないことも知らず
報われない努力を重ねる。

自分の体をよく知り、調整していけばできることが増える。
難しいテクニックも、体ができる状態の方向に向かっていれば
少しずつでもできる方向に行く。
自分が思うように体が使える喜びを「実感できることは、言葉にできないほど
嬉しく、体が喜ぶ。
テクニックを練習しても、目に見えることでなく、体の中で感じられることを
確かめて行くようになっていく。

大人になっても、習慣的に体を鍛える努力をしていないと不安になり
傷めているにも関わらず、その状態が悪化するトレーニングを続けてしまったりする人もある。

技を磨くのは、それができる体を作り整えて行く線上にあることだ。
どんなに恵まれた体の人でも、自分の体を知り、そのあり方、磨き方を通らずに
素晴らしい技を駆使することはできない。

7月のワークショップご案内
 7月12日㈯ 10時半~12時半 は只今、受講する方を募集中!
 7月18日㈮ 19時半~21時半 募集を締め切りました。
 3日間ほどコラムの分だけ、募集を締め切った日を逆にしておりました(~_~;)
 18日㈮が締切、12日㈯はまだ募集しております。申し訳ありません。
 六甲アイランド、助松の各教室では各稽古日に体験レッスンできます。
 教室案内・料金
↓「うまさきせつこのボディコントロール」の詳細はここから
 うまさきせつこモダンバレエ研究所
 せつこのゆったり自分コントロール

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

うまさきせつこ
専門家

うまさきせつこ(ダンスインストラクター)

うまさきせつこモダンバレエ研究所

脚や股関節、肩、首の盛り上がり、正座できないなど体の辛い悩み、ダンサー、アスリートのしたいことがうまくいかない現状に自ら 編み出したボディコントロールで向き合う。定期クラス、WS、パーソナルレッスン

うまさきせつこプロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

ボディコントロールで体の使い方を伝えるプロ

うまさきせつこプロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼