レッスンは自我を捨てていくこと
無理なく楽しめるクラス?少しレベルが高いクラス?
昨日書いたコラム
上達には回数?少しレベルが高いクラス?について、メールをいただきました。
無理なく楽しめる優しいレベルを続けるのがいいのか、
それとも少しストレスになっても今の自分のレベルよりちょっと上のクラスも受けた方が良いのか。。。。
今は両方のクラスを受けていますが、難しい方のクラスも続けていると
以前よりはちょっとずつ上達しているなぁと感じられてはいるのですが、
やはりできないという落ち込みやストレスも大きくて、
でも優しいクラスだと慣れてしまって上達が見えないんです。
ー頂いたメールより抜粋ー
人それぞれ、感じるストレスも、受け止め方も違うから
どれが正しくて、どれが間違っているとも言えません。
現在のクラスが優しいと感じ、かといって
レベルが上のクラスではストレスを感じるのは
平たく言えば、優しいクラスでの習熟度も、かなりいいとは言えないかも知れません。
またどなたでも、レベルが上のクラスで、すぐには思うようにいかなくて
落ち込むのも当たり前だと思うのです。
基本的なことをできる限り、自分の身につけて
ひとつずつ難しいことをこなしていくというのが理想だと思いますが、
上のクラスの人たちが優しいクラスのことを完璧にできる訳ではありません。
うまくできない内容、落ち込むときのパターン。
同じ流れがないでしょうか。
優しいクラスでもうまくできていないことの応用が多くありませんか。
誰でも苦手意識を持っている項目があると思います。
レッスンの中で、自分がうまくいかないことをよく考えてみて
どんなふうに理解していて、実際にはどう見えているか、
思っていることとは違っていたら、使い方が異なっていたり、可動域が狭くて
できるための使い方ができないこともあります。
しっかりできる人はどう使っているか、観察できるのも
上のクラスでレッスンするメリットです。
自分の「苦手の元」を日々意識し、使える状態を模索する。
大抵は使えない状態のまま、形でとらえていることが多いと思います。
骨盤を傾けた状態なら、脚は上がらず、回らないないですし、落ちるプリエなら
ピルエットもできません。
力の流れが伝わる位置でしているか、手足だけに意識が行っていないか
可動域が狭くて、無理してしようとして、バランスが崩れることもあるでしょう。
大人のレッスンは冷静に形でなく、本質をとらえる繰り返しです。
運任せでレッスンしても、上達はしていきません。
中身をとらえることも訓練です。
取り組み方の質を変えてみることが必要かと思います。
必死についていくだけでは、形だけ似通った異なるものになる可能性が高いです。
レベルが違っても、同じ線上に乗って先が感じられるものにはならないと思うのです。
冷静に「ここをこんなふうに使っているんだな」
「自分のここが違っているんだ」 「これはこうなんだ」と
実感できたり、他の人の体の流れをとらえることができた時には
それを考えるのを楽しんでいる自分がいますし
上のクラスにも馴染んでいますし、体も踊りも変化している自分がいます。
上のクラスの人も同じ人間です。
できないことのとらえ方、発想を変えてみましょう。
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