「できない」→「できる」意識コントロール
上達には回数?中身の充実?
回数をこなせば早くうまくなるか?
中身が充実していれば回数が少なくてもうまくなるか?
どなたでも、充実した中身で回数できるのが一番いいのは知っている。
しかし、仕事を持っていたり、手のかかる子供がいたり
時間もお金も自分の思うままに使う訳にははいかない人の方が圧倒的に多いだろう。
自分が本当にやりたいと思うことは時間と手間をかけて
じっくり自分の思う形にしていくものだと
私は思っている。
すぐに自分の思う形になればそれほど有難いことはないが
無理して押し通せば、どこかに支障が出てくる。
周りの理解もさることながら、いきなりの無理は続かない。
することが当たり前、になるには
じっくり馴染ませて、無理が無理でないようにしていく。
美味しい古漬けを作るのに
どんなに高級な材料で、濃い漬け汁を作ったところで
時間をかけて熟成されたものと同じにはならない。
時間と手間は文字通りのものでなく
その時間と手間が相まってできる空気や間、温度、摩擦、発酵など
即席では作り出せない人為的な域を超えた妙があって作られる。
体も心も技も環境も一朝一夕には産みだせない。
今すぐの結果を今求めるのではなくて
目標に向かっての間違いない線上に着実に乗ることが
大事なのではないかと思う。
人それぞれアプローチもやり方も違っているが
各々の取り組み方で自分にしかできない自分の味のものを
ゆっくりではなくゆったりと作っていく。
人と違っていて当たり前だし、自分がその時々
出来るやり方で継続してきたものは気が付けば
立派な自分だけの財産になっている。
昨日、体験に来られた方はすぐ近くの方ではなく
電車を乗り継いで来られる少し遠いところの方だったが
「今までに経験したことがないほど楽しかった」と言って下さり
「週に2回来た方が早くうまくなるでしょうか?」と聞かれた。
まず週に一度、ご自分に馴染ませてみたらどうですか?と答えた。
もっと楽しみたくなったら週に2回来て下さい。
「あ!そういう考え方ですね。うまくなるために、ではなくて
自分が本当にやりたいから回数を増やす、ということですね。」
「がんばっている」自分に満足するのは自分がさんざんやってきたので
なるべく人にはお勧めしたくない。
本当にやりたいことを純粋に時間と手間をかけてやっていくのが、
自然で無理なく長続きする。
自分を自然な方向に持っていくと上達が滑らかに進む。
「がんばっている」時には多くのものが見えなくなる。
自然なものには周りも自然に馴染む。
過剰な無理をしないでゆったりじっくり、自分自身の取り組み方も育てる。
その当たり前な姿を見れば、周りもそれを当たり前だと思ってくれる。
急な展開は馴染まない。
急ぎ過ぎると失うものもある。
大事なものを抱えていれば、どれも落とさずに抱えられる心の体力も育てなければ。
体も心も技も環境も、じっくり馴染んでいくものだ。
振り返れば、あっという間である。
「来週から週に一度、楽しみながら来ます♡」
と手を振って帰られた。
※6月のワークショップご案内
6月13日㈮、6月28日㈯共、募集を締め切りました。
7月のワークショップは来週お知らせし、お申し込みを受付させて頂く予定です。
六甲アイランド、助松の各教室では各稽古日に体験レッスンできます。
教室案内・料金
↓「うまさきせつこのボディコントロール」の詳細はここから
うまさきせつこモダンバレエ研究所
せつこのゆったり自分コントロール