不器用はハンデではない
体の中のルート
月1回のワークショップに飽き足らず
通常のレッスンに来て下さる方が増えてきた。
もともとこのクラスを受けている方にとっても
刺激になることで、有難いことだ。
この方はワークショップを神戸で始めた最初から
ずっと参加して下さった方だが
レッスンされての帰りに
「今までしてきた体の使い方に違うルートがあると教えられた気分です。
プリエってずっと曲げると思ってたけれど伸ばすんですね!」
と、おっしゃった。
内腿がギンギンに張った状態のプリエだったので
伸ばすところを変えて誘導した。
(これについては「開脚前屈3」http://mbp-japan.com/hyogo/us-bodycontrol/column/42083/
をご参照下さい)
低い位置でのプリエもらくにできたので、目がテンになっておられた。
それでふっと思い出したが、昨年集中してレッスンを受けに来られた方で
プロを目指している人が
一緒に来られた友達と話していたことを思い出した。
「プリエって痛いよね?」
「うん。グランプリエは結構痛いよね。耐えてる・・」
「!」
長年バレエをされている人でも、しゃがむ状態のプリエをしている人は多い。
その時も、体幹から送って伸ばすことをしてもらって、
気持ちよくプリエできることを体感しての話だったと思う。
2人もとても体の使える人だったが、
無理な使い方で体を痛めていた。
長いこと、「これ!」と思ってきたやり方でも
痛みを感じるのは負担がかかっていると言うことになる。
自分の体を知れば、自分の体にとって自然で負担の少ないやり方があることにも
気付く。
自分の体の中に未知のルートはある。
長い間慣れ親しんだ体のルートは当たり前になっていて
頭で考えなくても、そのルートで歩けるが
それが気持ちいいものでなければ、他にもルートがあるのだ。
写真は体の中心から脚を送り出していけるように
脚に体幹が引っ張られてバラバラにならないようにどうするかを
床でさんざんやってもらった後でのバーレッスン。
痛みを感じることなく、楽に立てている。
骨盤だって肩甲骨だって、少しの意識で手足に影響されてしまう。
体感したことを自分の習慣として、体に覚えさせていく。
自分の体にとって自然なことは、体の方が求めている。
いったん感じた自然で心地よいものに、体は再会したがる。
いっとき見失ったとしても、求めるものにはきっと出会える。
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うまさきせつこモダンバレエ研究所
せつこのゆったり自分コントロール