感覚をクリアーにしていく作業
子供のいい姿勢は遊び感覚から
先日、4歳のお子さんをお持ちのお母様から
「子供の歩き方が気になる。
だんだん変な歩き方をするようになってきた。」と
お聞きしました。
ちょうど帰られる直前で、ゆっくりお話しする時間もなかったので
特にこうすれば、ということも言えなかったのですが
それから少し考えていました。
うちのようなバレエ教室と言われるところであれば、そういうことも
当たり前にやりますが
普通のご家庭でする場合、具体的にどこをどう言えばいいのか
親御さんも悩まれるところでしょう。
また改めて姿勢をよくするためのことを真剣にやっても
続けてくれませんよね。
子供が遊んでくれる、面白がってくれることでなければ
続かず、自然に身には付きません。
簡単にできることを少しずつご紹介したいと思いますが
小さいお子さんなら、一緒にお風呂に入ることが多いでしょう。
お風呂の中で「足指じゃんけん」は如何でしょう。
「じゃんけんぽん!」でグーチョキパー。
足指を使うには自然に土踏まずも使います。
足のアーチができると、偏平足にはなるのを防げます。
床をしっかり踏める足を作っていけます。
足指が開かない子供は結構います。
土踏まずが使えないと、綺麗に歩くことが難しいのです。
手の指と足の指で「握手!」もいいですね。
お風呂椅子に座らせる時も坐骨が立ち、お腹が伸びる状態にするのに
「お尻を後ろにひいてごらん」と常に促す。
広さも関係しますが、子供が足を伸ばせる広さなら
マットを引くなどして、冷たくないようにして
体育座りもいいと思います。
足裏がついて面で座れるようにします。
「体育座りが楽にできますか?」
http://mbp-japan.com/hyogo/us-bodycontrol/column/38882/
正座で座って、髪を洗うこともできますね。
「背骨を意識しての正座からの立ち上がり」
http://ameblo.jp/setsuko-nightmere/entry-11501617277.html
立ち上がるところまでいけなくても、お尻の位置を
かかとより遠くに置ければOKです。
これは、「おままごと」で使えますね。
また「リビングから台所まで」などと距離を決めて
「どっちが早くいけるかな?」と
坐骨歩き競争。
坐骨の感覚が自然に感じられるようになります。
子供の姿勢を直そうとしても、親御さんが直した時は
一度は良くなるかもしれませんが
自然に身に付くようにしていかないと、いきなりはよくなりません。
毎日の生活の中で養っていくものです。
「下を向いて歩かない」
「姿勢がいいとすごく素敵」と言うことを
常に話題に出すことも大切。
「姿勢をよくする」
「きれいに歩く」と言うと
すぐにその練習を考えるものですが
一般のご家庭で、それだけを注意してもなかなか難しいと思います。
背骨が自然に伸び、しっかり歩けるもとを作ってあげるのも
大切ではないでしょうか。
きちんと座れ、足指が使えて、土踏まずを使って立てれば
悪い姿勢にはなりにくいと思います。
食事の時は子供の座り方が見えるもの。
成長に合った食卓椅子の高さも考えましょう。
そして何より、素足で過ごせればいいのですが
必ず靴ははくもの。
お高い靴だからと、小さくなったのを無理に履かせたり
どうせ大きくなるからと、ぶかぶかの靴を履かせず
サイズの合う靴を履かせてあげて下さい。
「勿体ないから」と、サイズの合わない靴を履かせ続けた結果
足の成長が妨げられて、子供なのに外反母趾、ハンマートウの足を
見て来ています。
歪みなく成長させてあげることは、子供にとって
何よりの財産です。
ボディコントロールをご紹介しながら、
小さなお子さんにも応用できることも、
これから提案できたらいいなと思います。
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うまさきせつこモダンバレエ研究所
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