「基本」があっての「自由」と「個性」    うまさきせつこのボディコントロール  

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テーマ:自分自身を高める

「基本」があっての「自由」と「個性」

この連休中、家の中の片づけをしていて
亡くなった父の子供の時の写真を見た。

しゃきっと脇に手を付けて、まじめな顔で
とてもいい姿勢で立っている。
家族での写真でも正座をして、
背筋を伸ばして座っている。
おじいちゃん、おばあちゃんもすっきりしている。
最近の子供は表情やポーズを作るのが上手で
タレント顔負けの笑顔の写真をよく見る。
だが、姿勢がよいとは言えない。

昔が何でもよくて今がよくないとは言わない。
何が違うのか。

父の時代では
「礼節」を親からだけではなく、学校だけではなく
周りの大人みんなから教わってきたからだと思う。
「背筋をしっかり伸ばす!」
「目上の人を大事にしなさい」
「一番いいものをまずおじいちゃん、おばあちゃんに」
「履物を揃えて上がる」
「よそ見して歩くな」
「食事するときに脚を崩さない」
「食べる時にしゃべるな」

全てがよいとは言わない。
しかし、「こんなときはこんなふうにしなさい」
と、一つずつ手を取り足を取り、教えられてきたからこそ
律することを知っている心が体に反映しての写真の姿勢であるように思われる。

「自由に個性を尊重して」は素晴らしいことだと思うが
人ととの関係性があり、世の中の一人として生きている前提での
自由であり個性であることは、繰り返し、丁寧に教えられているだろうか。

人は繰り返し繰り返し学び、会得して
自分自身を作っていくものだと思う。
人が成長していく過程において
「こんな時はこんなふうに」を教えられていなければ
まずうまくいかない。
まず「こんな時にはこんなふうに」を教えられ、やってみて
「いや、こんな時はこうではなく、こういう風にした方がよい」
と、自分の考えで変える。
それが重なっていけば、それが個性だろう。

下地がなく、自分で世の中の一人として存在している自覚がなく
ルールを知らないうちに、「自由と個性」を
一任してしまうのはどうだろうかと思ったりする。

体の使い方も心の在り方も同じであるように思われる。
「姿勢を正す」と言うのは
健康にいいからだけでない。
心も健康にするのであれば、「姿勢を正す」気持ちがなければならない。

楽に自由に、リラックスして自分らしくありたいと願うが
世の中で生きて行くにあたって、「姿勢を正す」ことを知っていての
「自由」であり、「個性」であると言える。

晩年の父は小さくはなっていたが、年齢の割にいい姿勢で歩いていた。
子供の頃からの習慣は、年老いてもそうそう変わらない。
姿勢は単に体だけではなく、継続された心の習慣でもある。

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  うまさきせつこモダンバレエ研究所 
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専門家

うまさきせつこ(ダンスインストラクター)

うまさきせつこモダンバレエ研究所

脚や股関節、肩、首の盛り上がり、正座できないなど体の辛い悩み、ダンサー、アスリートのしたいことがうまくいかない現状に自ら 編み出したボディコントロールで向き合う。定期クラス、WS、パーソナルレッスン

うまさきせつこプロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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