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西洋医学が苦手な分野、頻尿を治しませんか!!

山野千恵

山野千恵

テーマ:漢方中医薬

西洋医学が苦手な分野、頻尿を治しませんか!!

 トイレが近い、排尿時に痛みがある、排尿後もスッキリしない。それなのに、検査では異常なし。ぼうこう炎でもないし、前立腺肥大症でもない・・・
 検査では異常がないのに、排尿に関する問題があるのが尿路不定愁訴です。西洋医学では、気のせいと言われて精神安定剤などが使われることが多い・・・・相談薬局アール堂に、この様な方からの相談が多くこられます。
 定量的診断では異常がなくとも、定性的に以上を訴える相談者は多くおられます。

未病を治す漢方

 異常がないけれど、本人はつらい。こういう状態は西洋医学が苦手とするところ。逆に、未病を治す漢方自然薬が、最も得意とするところです。

 漢方ではこうした症状を一種の機能障害と考え、中医薬弁証(証=体格や体質、顔色、舌の状態、脈の打ち方など)に基づいて対応する漢方薬を決めていきます。これを弁証論治と言います。
 したがって、同じ頻尿でも体質によって使われる漢方処方は異なります。違う症状でも同じ漢方処方が使われる場合もございます。



 例えば、相談者58歳のA子さんは、頻尿を訴えて来局。
病院の検査では異常はなかったとの事、中医薬弁証では、冷えが強く、於血(血の滞り)があり、腹部に力がない。閉経後でもあり、逍遥の証と弁証。服用で冷えを感じなくなり、夜間の頻尿も軽減。この処方の効能表示には、頻尿や残尿はございません。
 その辺を説明しご理解いただく必要がございます。

 一方、不安感が強く、神経症気味で胃腸が少し弱い人には四君子加味処方、同じ神経症気味でもヘソの側に動悸(どうき)を触れたり、あばらの下に圧痛があれば柴胡処方を体質に合わせて服用する。



 61歳男性がその例です。夜間頻尿があり、前立腺肥大症で前立腺を摘出された。その結果、尿の流れはよくなったのに、夜間頻尿が治らないとご相談来局、神経質な方で胸腹部に異常感という事から、柴胡加竜骨牡蠣湯を弁証論治。服用後、排尿時の不快感が消え、夜間の頻尿も減少しました。
 腎虚対策で、滋養強壮補腎漢方(鹿茸人参製剤) を併用しています。夜もよく眠れるとのこと、頻尿体質には補腎薬効果が良いのでしょう。

Die Gind Der Hausarzt

   -あなたこそ主治医-
自分のことは自分が一番よく知っている。健
康もそうです。健康は、私たちの生活その
ものによって作られます。いささかでも皆さ 
まの元気で長生きのパイロット役をつとめる
事が出来ることは幸せです。
  相談薬局アール堂 山野雅宏・千恵

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山野千恵
専門家

山野千恵(薬剤師)

相談薬局アール堂

人は生命を頂き成長し誰でも天寿を迎えます。「女性は7の倍数、男性は8の倍数の年齢の時に、体調に変わり目が訪れる」加齢に伴う体の変化を周期的に見つめ自分の体の状態をいま一度かえりみましょう。

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