"I'm lovin' it"は文法的にどうなの?

グレン・ブラウン

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テーマ:英語の間違いーあるある!

新年なので、新しいコラムを立ち上げてみました。このコラムではビジネスシーンのみならず、日常英会話、あるいは英文メールなどでよくある勘違いを取り上げていきたいと思います。

今日、久しぶりにマクドナルドに行ってチーズバーガーを食べました。前に行ったのは昨年の夏くらい?思い出せないのですが、たま~に行きたくなります。で、今60秒サービスというのをやっていて、注文してから60秒以内に商品が必ず手に出来るらしいです。 実際、アッと言う間にセットメニューのドリンクもポテトも一緒に出てきてビックリでした。もし60秒以上たったら、次回に使える無料券がもらえるようなんですが、これって店員さんにしたらものすごいプレッシャーなんじゃないでしょうか。60秒も待てない人っているのかなぁ?と不思議に思いました。

前置きが長くなりましたが、今日はよくマクドナルドのCMで耳にする"I'm lovin' it"についてです。私の生徒さんたちともいつも話題になるのですが、一体これは文法的に正しいのか否か。実は、間違いなのです。"love"という動詞に進行形(be + ing)は存在しないからです。なぜでしょう?

進行形という形は、動作を表す動詞にしか存在しません。 run, eat, write, laugh などが動作を表す動詞 (action verbs)です。"She is reading a magazine." "I'm talking on the phone." など数限りなくあります。
その他に、状態を表す動詞 (stative verbs)というのがあります。 know, understand, want, needなどがそうです。わかりやすく言えば、体を使った動作ではなく、感情や脳の働きを表す動詞のことです。従って"Is he knowing you?" や、"They are understanding the problem."は間違いです。つまり、「あるものが大好きである」状態を表すのに進行形は用いません。

あれだけ何度も覚えやすい節をつけて"I'm lovin' it!" とCMで流れると、それが普通のように感じてしまいますし、実際に「でもCMでそう言ってる!」という反論も多いです。歌詞やドラマの台詞(特にアメリカ式)では同様の間違いが頻発します。これについては、日本語でよく指摘される「ら」ぬき言葉と同じようなものだ、と私は説明しています。「これ、食べれるの?」と普通に(特に若い人は)言いますが、正しくは「これ、食べられるの?」ですよね。日常の会話ではよく使われていても、正式な場合や書面では「あれは食べれました」を使う人はないでしょう。

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