子どもが社会へ発達していく道筋
ある少女が強い対人不安を前景に不登校に陥り、長い葛藤と自分を解放する挑戦を経て高校認定資格を取り有名大学に合格し大学生活に入りました。
しかし対人不安は解消したわけではありません。
がんばって今まで支えてもらった人たちの思いにこたえようと休まず通いますが、同世代には尻ごみをし強い緊張に耐えれず泣いて下宿に帰ることもありました。
不安を克服するには対人に入っていかなければと一途になっていたようです。
大学に足が遠のきそうになる自分を以前の再現かと落ち込みます。
そんなとき、SOSを出し得た工夫は、まず自分の部屋を居心地良くし、住んでいる街を探索しお気に入りの場所を見つけ、大学内でも図書館などお気に入りの場所を見つけ、自分自身が息のできる「場」を少しずつ確保しました。
その間も家族や支えてくれる仲間との行き来をしながら。
そして徐々に身の回りの整理ができ生活感を実感するようになり、無理に友人を作る必要のないこと、ひとり遊びのコツを覚えること、自分の遠くない方向性の光が見え出したことなどからひとり暮らしに慣れてきだします。
そうすると面白いことに、大学の同世代の子たちから声がかかりだします。
外見も変わってきました。
まだまだ対人不安の背景となるものと対峙しなければなりませんが・・・。