人間性としての自我
「こども」
当然と思われていますが、子どもの生活空間の大半は、「学校」にあります。
一般的には6歳から15歳までが義務教育で15歳以上は任意ながらも義務的で「学校」での生活が主になっていき、22歳で一応の学齢期の卒業がなされます。また保育所・幼稚園を入れると平均して人生の4分の1を過ごすところでもあります。その間に社会を生きていくための知恵を多岐にわたりその基本を教わり経験体験を重ねていくのですが、右肩上がりで不登校の数は減りません。不登校という現象は、身体病に置き換えれば「風邪」の状態にあたると思います(風邪という診断名は本来ない、風邪は万病の基とも言われている)。風邪になる原因は様々なように、不登校になる原因も様々であるといわれています。対処次第で状態像の軽重がみられ、先の見通しにも関わってきます。学校という空間を中心として、保護者、近親者、教師、友人、地域等々と交わり、年齢ごとの課題が出現し、徐々に集団活動等の内容も複雑になってきます。その際の自分の容量やスピード・リズムが均等に上がればいいのですが、そんなことはまずありえません。不登校に至らずとも適応できない状態についていろいろな診断名らしきものが横行しています。
今一度、子どもについて考えてみる時がきています。