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小学生時代の関わり方の課題

2014年10月15日 公開 / 2015年10月1日更新

テーマ:子育て

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

ライフサイクル.~その4~

ライフサイクル(一生を通じての各年代・時期の課題、転換期)を通じて、「不安」という視点からを眺めています。
今回は、『勤勉性vs劣等感』という課題です。
この課題の時期は、幼児期から児童期、小学校という集団に入っての時期を指し、この時代はよりいろいろなことを子どもは体験していきます。
自発的に自分がかかわる社会の中で、子どもは「こんなことが自分にはできるんだ」という有能感を体験していきます。
自分の有能感を体験できる具体的な対象を発見し、そのことにエネルギーを傾けるようになり、これが勤勉性です。
逆に不適切な活動などにより失敗を体験すると、自分に対して劣等感を持つこととなります。
これらのことが、青年期にアイデンティティ(自分が自分であること=自己同一性)が拡散すると、活動の麻痺が起こりやすくなります。
勤労感覚が失われやすく無気力感に覆われたり、与えられた課題への集中力低下、読書・ゲームなどの一面的活動への没頭、いずれかの形を取りやすくなります。
社会的役割の選択を回避し時間だけを浪費し社会的な参加を拒否する、といった現象は現代社会の散見するところです。
人間は、生まれたときからずっと課題に向き合いながら時を刻んでいます。

この記事を書いたプロ

須田泰司

日本臨床心理士資格認定協会の認定プロ

須田泰司(京口カウンセリングセンター)

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