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安心するために伝えていくことのむずかしさ

2014年10月2日 公開 / 2015年10月1日更新

テーマ:人間関係

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

「表現―ストレス」

人は安心したいがために,いろいろ言葉を尽くして自分自身を,あるいは自分の状況をわかってもらおうと説明しますし,人にもそれを求めます。そこから関係が生まれてきますが,説明のしすぎとは逆に、説明もなく関係を保つということも至難の業です。
「いろいろ思っている」「考えている」、だけど言葉としては表現できない・しない。
このことは,「言わなくても態度でわかるだろう」「察せられるだろう」ということでしょうが、それでわかるのは,しっかりした関係が成立しているのでしょう(そこには,「甘え」という魔物が潜んでいますが)。
しかし説明表現の量が少ないと,いろいろと想像してしまい,良くも悪くも受け手の都合のよいように加工され根がしっかりしない関係に陥ってしまう危険性を孕んでいます。
これも,安心したいがための裏目でストレスになってしまうことです。

この記事を書いたプロ

須田泰司

日本臨床心理士資格認定協会の認定プロ

須田泰司(京口カウンセリングセンター)

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