人間性としての自我
「反抗」
一般に、第一反抗期(幼児期)・第二反抗期(思春期)が、発達上顕著なものとして挙げられます。
小さいころ、「イヤ!」「私がする!」「~して!」等々、てこずったことはありませんか。
このころの経験が、自我の芽生え・自己主張の芽生えなどとも言われます。
しかし、子どもはいきなり反抗するわけではありません。
一般に幼児期くらいまでは親が子どもにとって全世界ですから親の言うことに従います。
親の関わり方に沿って育ちます。生まれて自然のままの子どもは、ありのままの姿から、いろいろな規制(=しつけ・社会化)を体験するようになってきます。
この規制を親・大人側がどのような視点で、どのような思いで伝えようとするのか。
伝わる側の子どもの反応は、社会を自分のものにしようとして反抗するか、或いは社会をいやなものとして反抗するのか、反抗の内容も変わってきます。
反抗の態度を示さない子どももいます。
反抗した時期が個人に良い肥やしとなるか、良からぬ肥やしとなるかは、その後の対人・社会関係に現れやすくなります。