自己愛・依存
「関係」
心を患うことの大半は対人関係・人間関係に原因が求められることが多いと思います。人が誕生してから一般的には、母子関係・父子関係・家族関係・近隣関係・友人関係・師(教師)弟(生徒)関係・恋愛関係・職場関係・夫婦関係・嫁姑関係・自分自身との関係等々、様々な関係を通して人間として成長していきます。
昨今この様々な関係において、様々な問題が生じて私たち臨床心理士のもとに訪れる人たちも増えてきました。
微妙な心のひだを感知してもらいたいが、現代の人間関係は複雑な要因が絡み合い、「知的」には理解しあえても、「情」を通じての関係が混沌としてきていると思われます。
先の様々な関係に愛を求めた場合を考えてみましょう。
愛情という言葉を分けてみると、「愛」は知的・理性的な作業に思われ、その根底に「情」が入り込んで「愛情」になります。
この「情」とは何なのでしょう。
今回より、「関係」のもとに生じる様々な問題を通じて心というものの一端を考えていきたいと思います。