Mybestpro Members

長谷川満プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

第3回無為塾「どうして無為になると発達障害も不登校も直るのか」でこんなお話しました

長谷川満

長谷川満

テーマ:無為塾

1月25日(日)13時30分から第3回無為塾を開催しました。
テーマは「どうして無為になると発達障害も不登校も直るのか」
20数名の方が参加してくださいました。



折り紙がとても上手な方が今年の干支である午をプレゼントしてくださいました。
事務所に飾らせていただいています。






福は無為に生ず


幸福とはなろうと思ってなれるものではなく、作為のないところにこそ生まれるものである。




 私は小学校5年生まで本が好きでした。毎月7冊も8冊も読んでいました。
 でも6年生になって、学校で毎月1冊本を読んでその感想文を書くことが課題になると途端に本を読むことが苦痛になりました。
 そして本を読むことも感想文を書くことも大嫌いになりました。
 学校側としては「子どもたちに本を読む習慣をつけたい。作文力の向上を図りたい。」との狙いがあったのでしょうが、私に限っては全くの逆効果となってしまいました。
 


 幸いにも中学校に上がればその課題がなくなって、また楽しみとして本を読むようになりました。

 このように「子どもに良かれ」と思ってすることって大体逆の結果を招きがちです。

 親が子どもに勉強を強制すればするほど勉強嫌いになる。
 不登校の子になんとか学校に行かせようと頑張れば頑張るほど悪化する。
 これらは典型的な例です。
 
 無為とは「狙い」や目的を持たず、その行為そのものを楽しむことです。
 本を毎月1冊読ませることで読書の習慣をつけさせる、という狙いや目的を持たずに、子どもが勝手に本を読み、自然に本を読むことが好きになり、気がつけば国語力がついていた。
 そういう無作為だからこそ生まれる効用があるのです。
 無理にやらせないからこそ生まれる自発性。
 好き、楽しいという気持ちから生まれる積極性。
 そういうものが一番子どもの能力を伸ばす力となるのです。


自我が幸せを邪魔している

 
 でも人間には欲があるのでなかなか無為になれないのです。
 無為であろうとするのを邪魔しているのは「自我=エゴ」です。
 それは自分の価値観、信念、考えで出来ています。
 





 

  < 自我=エゴの特徴 >
・「自我=エゴ」は子どもをコントロールしようとして子どもから嫌われます。
・損をしないように行動して結局損をしています。
・自分の考えを押し付けがちで嫌われます。
・人からどう見えるかを気にして自分の素直な気持ちに従えません。
・自分の体面、プライドが何よりも大事で、損をしてでもそれらを守ります。
・意地っぱりでそれで損しています。
・不安感から行動を起こして余計ややこしくしています。
・責任感は強いけれど、それを人にも強制しがちで嫌がられます。


 このように自我は相手や状況をコントロールしようとする支配欲が強く、そのことがかえって状況や人間関係を悪化させる原因ともなっています。
 
 では、どうすればいいのでしょう?

 まずは自分の「自我=エゴ」に気づくということが大切です。
 結局子どものためと言いながら自分の不安をなくしたいだけじゃないのか。 
 子どものためと言いながら自分の考えを押し付けているだけじゃないのか。
 そういうことに気づくことが大事です。

 いつも子どもに注意したくなった時には「これは自分のエゴではないか」と疑ってほしいのです。
 そして「これは自分のエゴだ」と思ったら、いったん子どもに注意するのはやめておきましょう。
 そのまま言えば逆効果になったり、子どもを苦しめる結果につながります。
 
 私は子どもに忠告したくなったら心の中で自問するようにしています。
 「これは自分のエゴで、自分が不安を解消してスッキリしたいだけじゃないか?」
 そうすると10回中9までがエゴであるとわかり、子どもへの忠告は控えています。
 そのおかげで親子関係はずっと良好です。
 

 
 

親がコントロールを手放し「無為」になると何が起こるか


 子どもが発達障害だったり、不登校だったりすれば、親がそれを直そうと思うのは当たり前のことです。
 だから、初めのうちは必死で直そうとされるのもいいと思います。
 色々試されるのもいいと思います。
 
 ただ、私の今までの経験から言えることは「親も教師もお医者さんも療育もカウンセラーも家庭教師も発達障害や不登校は直すことができない」、そして「子どもだけが自分の自己成長力でそれらを直すことができる」ということです。
 親にできるのは、子どもの内にある自己成長力が存分にその力が発揮出るよう、安心を与えることだけなのです。
  
 安心とは何か。
 「あなたはそのままでいい」ということです。
 そこには葛藤も対立もありません。
 それが無為です。

 親が無為になると何が起こるのか。

 

1. 「心の安全基地」が確保される 

 親が「無為」の心で接すると、子どもは「条件付きの愛(何かができたら認められる)」から「無条件の愛(そのままでいい)」を感じ取ります。これにより不安が和らぎ、安心感を取り戻します。 
 

2. 心理的リアクタンス(反発心)の解消

 人間には他人から指示や強制をされると、それが正しい内容であっても反発したくなる「心理的リアクタンス」という性質があります。
 親が「学校に行かせよう」「改善させよう」と働きかけるのをやめると反発や抵抗に費やされていたエネルギーが前向きな意欲へと移行するため子どもの状態が好転します。
 

3、親の不安の「共鳴」が止まる

 子どもは親の感情に非常に敏感です。親が「どうにかしなければ」と力をいれると、その不安や緊張が子供に伝わり、子どもをさらに追い詰めます。
 親が「どうにかなるわ」と腹を決め安心することで子どもも不安感から解放されます。
 

4.「問題児」という役割からの解放

 親が「問題がある子」として見ている限り、子どもはその「問題がある子」という立場(役割)を押し付けられています。親が「その子のそのまま」を認めるようになると、子供は「問題児」という役割を背負う必要がなくなり、必要な変容が起こりやすくなります。 
 

5. 親自身の「幸福感、安心感」が子どもに伝わる

 「無為」になるということは、親が「子供の問題」に振り回されるのをやめ、自分自身や家族の幸福、そして安心して穏やかに暮らすことに心を戻すことでもあります。親が自分の人生を楽しむ姿は、子供にも「人生を楽しみたい」という意欲に繋がります。



 

まとめ


 無為とは信じ任せることで、無条件の愛、無条件の信頼を子どもに与えるということです。
 子どもに対して「あなたは大丈夫」と信頼し安心して「力を抜く」ことでもあります。
 この「力を抜く」ことが一番効果的で、一番難しく、一番子育てにおいて大切なことです。
 ほーっと力が抜けて、心から安心して、自然に任せている心の状態。これが無為です。
 こうなると心に余裕が出来て、子育てや日常が楽しめるようになり、いろんなことがよく見えるようになります。
 気がつけば、子どもが発達障害であることもも不登校であることもあなたは忘れています。
 なぜ忘れていたのか?
 もう悩みが消えているからです。
 それは現実的に子どもの問題が改善し、社会的に何も困ることがなくなったということです。

詩集「無為 そのままでよかったんだ」読書会


 詩集「無為 そのままでよかったんだ」をみんなで黙読した後、お好きな詩を希望者のみ発表してもらいました。(音読は私がしました)



 「幸せになる方法」p11

 「結生(けっしょう)」p12

 「かんちがい」p192
 
 「聞きたかった言葉」p38

 「幸せな子育て」p24

 などが選ばれました。

 私は「理由はいらない」p60を選びました。
 


 この読書会は皆さんリラックスした雰囲気で、僕も普段なら言わない話もして、だからこそ気づきの多い時間となりました。


 

第4回無為塾「40代からの人間的成長論」の予告


 2026年4月5日(日)13時30分〜16時
 姫路文学館 望景亭和室
 
 第4回無為塾は姫路文学館「望景亭」でお花見をする予定です。
 お茶とお菓子でリラックスした豊かな時間を皆様とご一緒したいと思います。

 講演テーマは「40代からの人間的成長論」。
 第3回の講演でお話しした内容を踏まえ、いかに自我から自由になって自分らしく生きられるようになるか、自己実現していけるかについてお話しします。
 40代には子どもの不登校や介護問題など様々な問題が起こってきます。
 これらの問題を通して、より自由に自分らしく生きられるようになる人がいる一方で、ネガティブ思考から抜けられないまま苦しんでいる方もおられます。
 その違いは「自分の常識」(自我)から抜け出し無為になれるかどうかにかかっています。
 無為とは「自然の流れにお任せする」心のありようを言います。
 この無為の心が50代以降の人生を豊かに軽やかにします。
 
 皆さんは人間的成長と聞いて何をイメージされますか。
 人間として成長するとどうななるでのしょうか。
 人間として成長すると「許す心」が大きくなって細かいことが気にならなくなります。
 他人に共感できるようになり、人から信頼され愛されるようになります。
 また「感謝の心」が大きくなって些細なことにも感謝できるようになり幸せを感じる時が増えます。
 「謙虚な心」から何事からでも学び、自己を振り返り成長をやめません。
 美や芸術や音楽に興味を持つようになり「遊び心」で人生を楽しめるようになります。
 さあ、皆さんは人間として成長してらっしゃるでしょうか? 
 
 読書会は詩集「無為 そのままでよかったんだ」(はせがわみつる著)の中のお好きな詩を選んでもらって、その感想と気づきをシェアし合います。  

                

           < 概要 >

日時)2026年4月5日(日)
 13時30分〜16時(①講演60分、②お花見30分、③読書会60分)  
           
場所)姫路文学館 望景亭和室(姫路市山野井町84) 079(293)8228

参加費)2000円(先着15名限定)*お茶とお菓子つき

事前お振込みにて予約完了(1週間前以降キャンセル不可)

振込先)三井住友銀行 家庭教師システム学院
(支店名、種別、口座番号はメールかお電話でお問い合わせください)

主催)家庭教師システム学院 
   079(422)8028 
   ksg@gc5.so-net.ne.jp

*詩集「無為 そのままでよかったんだ」(1980円税込)はアマゾンでも発売中。
 当日購入も可。




 

 

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

長谷川満
専門家

長谷川満(講演会講師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

長谷川満プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

メッセージ動画

プロのインタビューを読む

子どもの自信とやる気を引き出す教育のプロ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ神戸
  3. 兵庫のスクール・習い事
  4. 兵庫の個別指導・家庭教師
  5. 長谷川満
  6. コラム一覧
  7. 第3回無為塾「どうして無為になると発達障害も不登校も直るのか」でこんなお話しました

長谷川満プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼