第1回無為塾(講演会&詩集読書会)のお知らせ
10月13日(月)スポーツの日
第2回無為塾「自己肯定感の高め方」
色々な方が来てくださいました。
折り紙でこんなに上手にミャクミャクを作ってくださる方も。
えべっちゃん額も1枚500円(税込)で販売しました。
買ってくださった方に福がいっぱい来ますように。
無為塾とは
この無為塾は2500年前の中国の思想家老子の言葉「無為」について学ぶ会です。
無為とは「余計なことはしないで自然の流れに任せていこう」とする心のありようを言います。
そのような心持ちでいると子育ても仕事も人生で起こる色々な問題も自然に解決したりして、軽く楽しく過ごせますよということをお伝えするというのがこの無為塾の主旨です。
もともと「無為」という言葉には「何の為でも無く」という意味がありまして、それは見返りを期待しないという意味も含まれております。
見返りを期待しないというのは気が楽なんですね。
したいからしてる。
するのが楽しいからしてる。
だから自由でいいんですね。
子育てに無為を生かす
「無為」について理解を深めていただくために子育てを例にとってお話しします。
子育ては「理想の子育て」を目指してまっすぐに進むと上手くいきません。
また子どもに発達障害傾向があって「普通の子」にしようとまっすぐに努力すると上手くいきません。
なぜか?
子育ては元々親の思い通りにいかないものだし、それが自然なんです。
それが子どもなんです。
そこがわからず、親が自分の考えで「理想の子育て」や「普通の子」にしようとまっしぐらに努力することは、川の流れを無視してまっすぐに泳ごうとすることと同じなんです。
川をまっすぐに泳いでも流されるばかりでしまいにはパニックになって溺れてしまいます。
川の流れとは何か。
それは子どもは思い通りにならないということです。
そこを受け入れ「しゃあないなあー」と子どもに合わせていくのが川の流れに逆らわず泳ぐことになるのです。
そうすればパニックになることもなく溺れることもありません。
無為とは起こってくる出来事に逆らわず、それをそのまま受け止めていくということです。
そうすると心に余裕ができます。
待つ余裕、許す余裕、笑う余裕ができると子育ては楽しめるようになり、結果上手く回るようになるのです。
自己イメージが自身の行動に影響を与えている
さて今日は「自己肯定感の高め方」というテーマでお話しするのですが、まず初めに自己認識つまり自分が自分をどう見ているか、自分自身が持っている自己イメージがいかに自分の行動に影響を与えているかについてお話しさせていただきます。
人は自分が自分に持つ自己イメージに沿うように行動し、振る舞い、それに合う態度を取る傾向があります。
子どもの場合
例えばなかなか成績が伸びない生徒の中には自分のことを「頭が悪い」「なまけ者」だと思っている生徒がいます。
そうすると自分は頭が悪いから「やっても一緒」「やるだけ損」という考えになり「勉強しない」という行動につながります。
「勉強しない」から「点数が悪い」という結果を招き、その結果からまた更に「頭が悪い」という自己イメージを強化することになります。
だから私の所の家庭教師では「それでいいよ」「よく出来るようになってきたね」そういう声かけを繰り返し行い、生徒の自己イメージ改善に力を入れています。
大人の場合
大人でも自分のことを「運が悪い」という自己イメージを持っておられる方がおられます。
「運が悪い」という言葉の裏には2つの意味が隠れています。
1つ目は運が悪いと思っているということは「不満が多い、感謝が足りない」心理状態にあるということです。
2つ目は自分は悪くないと思っているということです。時代が悪い、社会が悪い、あいつが悪いと他責思考になっているということです。
運が悪いから「何をやっても上手くいかない」と感じてますのでチャレンジしない。
運が悪いんであって自分は悪くないので自分を変えようとしない。
不満が多いので人を喜ばそうというマインドにならない。
結果、昨日と同じ面白くない日常が続き、人から感謝されることも応援されることもないのでやっぱり自分は「運が悪い」とマイナスの自己イメージを強化することになります。
これを「運が良い」という自己イメージに変えることが出来るとどうなるでしょう。
「運がいい」とありがたいと感じ感謝の気持ちが生まれます。
何事も上手くいくように思い、チャレンジしてみようという気になります。
また他の人にも自分と同じように幸せになってほしいので人が喜ぶような行動をとるようになります。
チャレンジしたり、人が喜ぶような行動をとっていると予期せぬ良い知らせが届いたり、人から喜ばれたり応援されたりして更に「運がいい」自己イメージが強化されます。
パナソニックの創業者で経営の神様と呼ばれた松下幸之助さんはまだ会社が小さかった頃、採用面接の最後で必ずこう訊かれたそうです。
「あなたはこれまで運が良かったですか?」
そして「運が良かった」と答えられた人を採用されたそうです。
「運がいい」という自己イメージから導かれる行動とその結果が幸福や成功につながることを直感的にご存知だったのだと思います。
自己肯定感とは何か
自己肯定感とは「自分に生まれてきて良かった」と思えている心の状態です。
もう少し詳しく言いますと
「自分は欠点もある、ダメなところもある、だけどそのままの自分が好きだし、そのままの自分で生きていきたい。」と思えること。
今のありのままの自分を受容し肯定する気持ち。
今の自分を否定して、より強くなったり、より美しくなったら自分を愛そうというのは自己肯定感ではありません。
また自己愛が強く人に対して傲慢な態度をとる人も自己肯定感が高い人ではありません。
そういう意味では自己肯定感の根底には「自己受容」があります。
自己受容とはありのままの自分を許し受け入れられているということです。
逆にいうと自己肯定感が低い人は自己受容(自分を許し受け入れる)ができていないということです。
だから自分が好きになれない。
すぐに自分を責めてしまうのです。
自己肯定感が高い明石家さんまさん
自己肯定感をより具体的に理解してもらうために、自己肯定感が高い具体的人物を申し上げます。
それは明石家さんまさんです。
彼は絶対落ち込まないそうです。
さんまさんはこうおっしゃっています。
「落ち込む人っていうのは自分のことを過大評価しすぎやねん。過大評価してるから上手くいかなくて落ち込むのよ。人間なんて今日出来たこと、やったことが全てやねん。」
さんまさんは落ち込まないですが僕は自分を責めないんです。
振り返って反省することはよくあるんですけれど絶対自分を責めません。
そこでさんまさんに倣って作ってみました。
「俺は自分を責めないのよ。自分を責める人っていうのは自分のこと過大評価しすぎやねん。そんな何でもかんでも上手く出来るはずないやん、この自分が。起こったことは起こるべくして起こったんやから、それをそのまま受け入れて、それをどうプラスに捉えていくか。それがポジティブ思考やし運が良くなるコツやねん。」
あと、所ジョージさんも自己肯定感高いと思います。
さんまさんと所ジョージさん、なんかお二人雰囲気似てません?
いい加減で軽い。
この「いい加減で軽い」が人生上手くいくコツのような気がします。
自己肯定感を高める10の方法
それでは具体的にどうすれば自己肯定感が高められるのか、下の資料をご覧ください。
1、自分に対する要求水準を下げる
皆さんはまず、この無為塾に参加した自分の行動力を褒めてください。
自分の興味を行動に移せたことを褒めてください。
2、我慢グセをやめる
自分が我慢することで事を収めるクセがあると心の中に不満が溜まって感謝することができません。
感謝できている自分を自覚することが自己肯定感を高めますので、そういう意味からも我慢グセはやめた方がいいです。
3、支配的で口出しの多い親や友人と距離を置く
こういう人が周りにいると自己肯定感は高くなりません。
身内の場合は「聞き流す」がいいでしょう。
4、時には好き嫌いで決めてみる
自己肯定感の低い人は物事を決める際に他者から見てどうかという他人軸、世間軸で判断される傾向が強いです。
逆に自己肯定感の高い人は自分軸で物事を決めることができます。
他人軸とは
・みんなどうしてるか
・どちらが正しいか
・どちらが得か
これらは他人から教えてもらったりして外側から得る情報です。
自分軸とは
・どちらが好きか
・どちらが幸せか
・どちらが楽しいか
これらは自分の心に聞いてみないとわからない情報です。
物事を決める際に「どちらが好きか嫌いか」で決めると100%自分の意志で決めたことになります。これが自分軸で決めるということです。
人間はつい困難を目の前にして「こういう場合はどうすべきなのか」と自分の外に答えを求めがちですが、自分は「こうありたい」と自分の内面からの答えに従って生きることが大切だと思います。それが自分を生きるということだからです。
この自分軸で決めることの積み重ねによって自分への信頼、自信が高まり自己肯定感も高まります。
5、やりたいことは思い切ってやってみる
やりたいことがやれている自分という自己イメージは非常に精神的に良い自己イメージです。
そしてとても幸せなことです。
またやりたいことをやらせてもらえていると周りに対しても感謝の気持ちが沸きます。
6番、7番はここでは省略します
8、人からほめられ、認められようとしない
・いい人をやめる
・優秀な人をやめる
・努力する人をやめる
・我慢する人をやめる
人から称賛されそうな色々なものをやめたら残るのはありのままの自分です。
そのありのままの自分を許し受け入れ肯定した時、内面の葛藤が止み「向上しよう。成長しよう」という本物の意欲が湧いてきます。
この状態が自己肯定感が高い状態です。
9番、10番はここでは省略します
まとめ
21名の方が講演会に参加してくださいました。
15時からの詩集の読書会にも11名の方が参加してくださいました。
読書会もいろんな方のいろんな思いが聞けて楽しかったです。
次回の第3回無為塾は2026年1月25日(日)午後1時30分から
場所は同じ東播磨生活創造センター「かこむ」です。
参加費は無料です。
また来年皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。



