保護者も!児童も!教職員も!和歌山県橋本市立清水小学校での講演会

長谷川満

長谷川満

テーマ:教育・人権講演会

11月11日(金)は和歌山県橋本市立清水小学校で人権講演会がありました。
テーマは「自信とやる気を引き出すプラスの問いかけ」。
対象は保護者も小学校高学年も教職員もです。





大人向けのお話と小学生向けのお話は大きく違います。
今回は保護者向けのお話をとの依頼でしたので、小学生たちにも興味を持ってもらえる内容を入れました。

最初に人権についてのお話。

「いのちの大切さを子どもたちにどう伝えるか」

以前、公共広告機構のCMで「命は大切だ。命を大切に。そんなこと何千何万回言われるより、あなたが大切だ。誰かがそう言ってくれたらそれだけで生きていける。」というのがありました。
本当にそうですね。
今子どもたちに最も必要なメッセージとは「あなたが大切だ」という心からの言葉や関わりではないでしょうか。
そういう個別具体的な言葉や関わりこそが子どもの自尊感情を高め、自己肯定感を育みます。

愛ってなあに?

今皆さんのお手元に「あいってなあに?」という詩がありますね。



この詩には誕生秘話があります。
皆さん、ヘレン・ケラーはご存知ですね。
彼女は1歳半の時に高熱を出して、目も見えない、耳も聞こえない、故に喋ることができないという障害を背負います。
そんなヘレンのもとに家庭教師のアン・サリバン先生がやってきます。
彼女の愛情深い指導のおかげでヘレンは言葉を覚え、知識欲旺盛な少女へと変わっていきます。
ある日サリバン先生はヘレンに愛について伝えたいと思い、指文字で手のひらにこう綴られました。





「雲に触ることは出来ないでしょう?
 だけど雲から降ってくる雨は触れるし、
 草や木や花が、
 雨を喜んでいるのはわかるでしょう?
 雨があるから草や木や花は育つことが出来るのよ。
 
 愛もそれと同じなの。
 愛も手で触れることは出来ないけれど、
 愛が注がれる時の優しさは、
 感じることが出来るでしょう?

 愛があるから、喜びも湧いてくるし、
 遊びたい気持ちも起きるのよ。」
だけど、触れることが出来ない愛はヘレンにうまく伝わりません。
一番伝えたいことを伝えられない。
自分の無力さにサリバン先生は涙を流されました。
その涙の一滴がヘレンの手のひらに落ちた時、ヘレンには愛が何であるかが分かったというんです。
その話に感銘を受けまして生まれたのがこの詩です。

愛とは人の心を明るくするものです。
愛とは人の心を暖かくするものです。
その愛をあなたが私に持ってきてくれた。
そんなふうに愛を伝えられたら素敵だなあと
そういう思いからこの詩が生まれました。

子どもに対するプラスの問いかけ、マイナスの問いかけ


プラスの問いかけは子どもの考える力や主体性、意欲、能力を引き出します。

<子どもに対するプラスの問いかけ>

・ どうしたらいいと思う? ・ どうしたら出来るかな? ・ どうしたい?
・ どうして欲しい?
・ 何か手伝えることある?
・ それのいい所ってどこかな?
・ 違う見方できないかな?
・ 相手の立場に立ったらどう見える? ・ 何から始める?
・ どうしたら楽しく出来るかな?
・ 今すぐ出来ることって何かな?

プラスの問いかけは子どもの考えや気持ちを聞こうとするもので、このよう に問いかけられると子どもは、自分は大切にされている、認められている、愛 されていると感じます。このように感じるとき、子どもは自らの内に宿る『自 己成長力』を発揮し、主体的・意欲的に物事に取り組んでいくようになります。


マイナスの問いかけは子どものやる気をなくさせ、関係を悪くします。

<子どもに対するマイナスの問いかけ>

・ なんで~するの?
・ なんで~しないの?
・ なんで~したの?
・ もう宿題したの?
・ なんで怒らすの?
・ 何をしなければいけないの?
・ (悪い予想)になったら、どうするの? ・ どこを直さないといけないの?
・ ちゃんとしたの? わかってるの?
・ 何がいけないの?
・ 誰が悪いの?


問題はこれらマイナスの問いかけを無意識にいっぱいしているということです。
まずはそこを意識化する。
意識化するとそれを止めることができるようになります。
まずは自分が子どもにかけている言葉を意識化してマイナスのものをプラスに変えていく。
そうすると親も子もプラス思考、ポジティブ思考に変わってきます。
親子の会話も前向きになってきます。
子どもにかける言葉が変わると子どもとの関係、親子関係が変わってきます。
そうして子どもとの関係が変わってくると子どもが変わってくるのです。

講演の中で子どもの自己肯定感を育てるために「そのままを愛する」ことの大切さを伝えるために絵本「いいこってどんなこ?」を読みました。





講演の終わりにお一人お一人にそれぞれ違う100種類の詩をプレゼントしました。



 
        < リンク >

 
 教育講演・人権講演のテーマや内容、お問い合わせについては
 http://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/64075/

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 http://www.hariat.co.jp/ksg/




      < 最近行った講演会 >

 2022年12月 舞鶴市立加佐中学校区PTA教育講演会
 「自信と意欲を引き出すプラスの問いかけ」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5124631/

 2022年11月 福岡県PTA連合会南筑後ブロック研修会
 「自信とやる気を引き出すプラスの問いかけ」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5124364/

 2022年11月 三重県私立学校保護者会連合会研修会
 「自信と意欲を引き出すプラスの問いかけ」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5124151/

 2022年11月 舞鶴市立青葉中学校区PTA連絡協議会人権講演会
 「自信とやる気を引き出すプラスの問いかけ」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5123967/

 2022年11月 高砂市立荒井中学校
 「自分の可能性を開く7つの問いかけ」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5123130/

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長谷川満
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長谷川満(家庭教師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

長谷川満プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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