和歌山県田辺市で「いのちの大切さを子どもたちにどう伝えるか」を講演
7月9日(火)は午前中、加古川市立氷丘南幼稚園で講演会でした。
聞いてくださるのは保護者の皆さん約64名です。
演題は「子どもからの3つのプレゼント」。
子どもは生まれるときに親に3つのプレゼントを持って生まれて来ます。
1つ目は「愛する喜び」。
2つ目は「愛される喜び」。
3つ目は「愛する者どうしが共に暮らす喜び」。
2つ目「愛される喜び」ではこのようにお話ししました。
子どもはどんなお母さんでも愛します。
顔は関係ありません。
美人であろうが美人でなかろうが、
子どもにとっては自分のお母さんが世界一です。
性格も関係ありません。
社交的であろうが引っ込み思案であろうが、
自分のお母さんが一番いい。
たとえ怒りっぽくても自分のお母さんがいいんです。
皆さんもお子さんを叱られることが多いと思います。
それでもいいんですよ。
大切なのは怒らないように我慢することではなくて、
ガミガミ怒るこの自分を、
理不尽にも八つ当たりしているこの自分を、
子どもたちはその度に許し、
変わらずに愛し続けてくれているということに気がついて
それを忘れないということです。
子育ては不安と悩みと自己嫌悪の連続です。
時にはイライラして子どもに言ってはいけない言葉も言ってしまう時もあるでしょう。
言ってはいけない言葉とはどんな言葉か?
それは子どもの存在を否定する言葉です。
「こんな子いらん!」
「消えて」
「あんたなんか大っ嫌い!」
そういう言葉です。
でも、そういう言葉が思わず出てしまう時もあります。
あるお母さんもついイライラから
「あんたなんか大っ嫌い!」って言ってしまいました。
その言葉を聞いたその子は目にいっぱい涙を浮かべて、
一直線にお母さんのところに走ってきて、
お母さんの足を抱きしめて
こう言ったんです。
「ママ・・、だいすき・・、ママ、だいすき、だいすき・・」
「嫌い」って言ったら「こっちも嫌いやわ」となるのが普通でしょ。
でも子どもの愛は違うんです。
嫌いって言っても「だいすき、だいすき」と言って抱きしめてくれる愛なんです。
もし、この世に神様の愛があるとしたらそれは子どもが親に向ける愛です。
無条件なんですね。
だからいくら理不尽に怒っても「抱っこ」って言うでしょ。
あれはあなたを抱きしめてくれているのです。
たとえ冷たく突き放そうが、口汚く罵しろうが、
夜になったら「ママと寝る」って言うでしょ。
子どもはその度に許し、変わらずに愛し続けてくれているのです。
また子どもはどんなお母さんも無条件で信頼しています。
子どもはその身とその命を全て母親に委ねます。
その命もその体もその育て方も全てあなたに預けます。
100%無条件で信じています。
信じられる理由があるから信じているのではありません。
理由は一つもない。
理由がなくても信じる、それが信じるということです。
だからこそ信じるということは尊いのです。
子どもは身をもってそれを教えてくれているのです。
かつてこれほどまでに純粋に、無条件に、愛され、信じられ、必要とされたことがあったでしょうか。もし今の子どもたちに会わなければこんな風に「愛される喜び」を感じることはなかったと思います。これは子どもたちから「愛される喜び」をプレゼントされたんですね。
そのようにお話ししました。
子どもたちは何も子育ての上手なお母さんに育ててもらいたいのではありません。
賢いお母さんや強いお母さんに育ててもらいたいのでもありません。
あなたに育ててもらいたいのです。
子どもはそのままのあなたに会いたくて、そのままのあなたに育ててもらいたくて、
あなたのもとに生まれてきました。
ですから、どうぞ欠点もあるがまま、そのままのあなたで育ててあげてください。
だけどママには笑っていてほしい。幸せでいてほしい。
笑うためには許すことが必要です。
誰を?
自分をです。
皆さんにも欠点があると思います。
その欠点を責めることなく、許してください。
そして自分の欠点を許したように、
ご主人や子どもさんの欠点も許してあげてください。
そうすれば家庭に笑顔が生まれます。
そうして皆さんが許しあって、笑いあって、幸せに暮らしていかれることを心より願っています。
本日は誠にご清聴ありがとうございました。
そうご挨拶した後、ユーミンの「やさしさに包まれたなら」の曲にのせてお一人お一人それぞれ違う70種類の詩をプレゼントしました。
参加していただいた皆さん、本当にありがとうございました。
またお会いできる機会を楽しみにしています。
< リンク >
講演会の講演依頼.com|長谷川満 プロフィールページ
https://www.kouenirai.com/profile/3820
システムブレーン|長谷川満 プロフィールページ
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