発達障がいの子の学習支援(指導)における5つの留意点
最近、「発達障害」という言葉をよく見聞きするようになりました。
私も家庭教師という仕事柄、
発達障害グレーゾーンまたは軽度の発達障害の子をたくさん指導してきました。
彼らを指導するにはやはりそれなりの経験と知識が必要になります。
例えば、
1、その子のこだわりを尊重する
2、嫌がっていることを無理にやらせない
3、「また間違った」等の否定語を使わない
4、口だけでなく図に書いたり、視覚的にわかりやすく説明する
5、成功体験を多く積ませる。自信を持たせる
6、その子の良いところを見て褒める
などに気を配って指導することが肝心です。
そういった子どもたちに接してきて感じるのは、彼らは他の生徒を教えるのに比べて上記のような配慮というかコツみたいなものはいりますし、学習内容を理解したり習得するのにも時間がかかりますが、「障害」という言葉のイメージとは合わないということです。
どちらかというと「勉強オンチ」の子に、自信を失わせないように教えているという感じです。
ちょっとここで例え話にお付き合いください。
生まれつき「運動オンチ」の子っていますよね。
この子に逆上がりを教えたりするのは難しいのはわかっていただけると思います。
普通の子に教えるようにしてもこの子には難しいのです。
でも、この子たちに合った上手な教え方で根気よく教えてあげれば逆上がりは出来るようになります。
生まれつきの「運動オンチ」であっても、運動する楽しさや自信がつけば、自分から運動に取り組むようになって、気がつけば市民ランナーになっていたり、趣味でテニスやダンスを楽しむようになることって珍しいことではありません。
それと同じように「勉強オンチ」の子には、その子に合った上手な教え方で「わかる喜び」や「出来た喜び」を感じてもらう。そして勉強に対する自信をつけてもらう。
そのためには家庭教師はこの子たちの良き理解者となり、心から安心し信頼できる関係を築く必要があります。
彼らはその大人が本当に信頼できる人だと感じたなら、その信頼関係を土台にして少しずつこだわりを捨て、新しいことや苦手なことにも挑戦するようになります。
今、困っている問題について、違う言葉で言い換えてみると違う見方が出来てそこから解決の糸口が見えてくることがあります。
発達障害グレーゾーンというと、不安な感じや深刻な感じがしますが「勉強オンチ」と言い換えると、どこかユーモラスで軽やかな感じになって、その明るさ、軽さこそが今それで悩んでいる方たちの助けになるように思います。
第49回ペアレントセミナー
「発達障害傾向を改善する5つの接し方」
〜 加古川市教育委員会後援 〜
癇癪がひどい、同じ服しか着ない、言葉が遅い、偏食がある、こだわりが強い、お友達と遊べない、人前や知らない場所を嫌がる・・。
これらが重なると発達障害ではないかと心配になりますが、親の接し方ひとつで解消もすれば、余計にひどくなったりもします。
今回のペアレントセミナーは「発達障害傾向を改善する接し方」について5つのポイントに分けて具体的にお話ししていきます。
家庭教師として発達障害やグレーゾーンの生徒と接してきた経験と、その傾向がある乳幼児の改善に携わってきた経験から言えることは、「受容」と「安心感」が重要だということです。
不安感から無理に直そうとしたり、出来るようにさせようとするとかえって状況を悪化させてしまいます。
まずはお母さんが安心すること。そして自信を持って接していけるようになること。
参加してくださる皆様にとってその機会になれば幸いです。
*「加古川市教育委員会後援」の講演会ですので安心してご参加ください。
< 第49回 概要 >
参加費)1000円(高校生以下無料
参加資格)どなたでも参加出来ます。
日時)令和元年6月2日(日)
PM 2:20~3:50
(開場 2:00)
場所)加古川総合庁舎1階「かこむ」
講座研修室
主催)家庭教師システム学院
問合せ)079(422)8028
*加古川総合庁舎駐車場3時間無料
< リンク >
講演会の講演依頼.com|長谷川満 プロフィールページ
https://www.kouenirai.com/profile/3820
システムブレーン|長谷川満 プロフィールページ
https://www.sbrain.co.jp/keyperson/K-7816.htm
教育講演・人権講演のテーマや内容については
http://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/64075/
子どもさんの学習の悩み・家庭教師のご相談は
http://www.hariat.co.jp/ksg/
長谷川満の見方が変わる相談室
http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/448895890.html