「子どもの自信と意欲を引き出す親子関係のつくり方」太子町PTCA実践発表会

長谷川満

長谷川満

テーマ:教育・人権講演会

 1月27日(日)は兵庫県太子町の『あすかホール』で「平成30年度 太子町PTCA実践発表会」での講演会がありました。

 テーマは「子どもの自信と意欲を引き出す親子関係のつくり方」。

 聞いてくださるのはPTA役員の保護者の皆様と教職員の皆様約150名です。





 
 先日、大阪のある小学校に講演に行った時、一人のお母さんからこんな相談を受けました。

 「小学校1年生の男の子なんですけど、私がスキンシップを取ろうとしたり、ハグしようとするととても嫌がって逃げ回るんです。どうしてなんでしょうか?そんな場合はどうしたらいいですか?」

 そうですか・・
 ふつうそのくらいの年齢ですとまだまだハグしてもらえるのは嬉しいものですけどね・・。
 ところでご主人との夫婦仲はどうですか?(こういうことって意外と夫婦関係の反映だったりするんです。それでこんなふうに尋ねました。)

 「別に悪くありません」

 そうですか・・。では、ご自身のお父さんお母さんとの仲は?(自分の父や母との確執もこういう形で子どもに出ることがあります。)

 「母とはうまくいってますし、父とも最近はうまくいってます。」

 なるほど・・。
 ご主人ともうまくいってるし、お父さんお母さんともうまくいってる・・。
 では、ご主人のご両親とはどうですか?

 「おつきあいしていません。」

 よく聞いてみると、ご主人のご実家とは絶縁状態でこの方がお付き合いを拒絶されているとのことでした。

 そうでしたか。
 子どもさんはあなたからの接触を拒絶されているし、あなたも義理のご両親からの接触を拒絶されている。
 そっくりの構図ですね。
 あなたが子どもさんからスキンシップを拒絶されてとても寂しい思いをされて悩まれているように、ご主人のご両親も接触を断たれて寂しい思いをされ、そのことで悩まれているんじゃないでしょうか。
 それをその子が身を以て教えてくれてくれているんじゃないでしょうか。
 この二つの問題はリンクしあっていて、あなたが義理のご両親を許してあげて、また仲良くお付き合いされるようになれば、子どもさんも素直になってスキンシップを嫌がらないようになるかもしれませんね。

 そうお話しすると、その方はハッと気づかれたような顔をしておられました。

 子どもに問題が起きますと親は子どもを変えよう変えようとしますが、本当は自分の心のありようや物の考え方、価値観、または夫婦関係や自分の両親への思い、お姑さんとの関係、そんなものを今一度見直すことで子どもの問題が自然に解決していくことがあります。

 どうぞ、皆さん、子どもさんに何か問題が起こったときは、あせって子どもを変えようとするのではなく、自分のありようを一度静かに振り返ってみて下さい。




 そのあと下の資料をもとに子どもを幸せに伸ばす親子関係についてお話ししました。



 
 2、そのままを愛する(変えようとしない)のところではこのようにお話しました。

 「そのままを愛する」とは、やんちゃな子はやんちゃな子のまま、引っ込み思案な子は引っ込み思案な子のまま、そのままを愛するということです。

 それは子どもを変えようとしないということです。
 
 そのままを愛するとは、結婚式の『愛の誓い』、あれですね。

 「健やかなる時も病める時も、富める時も貧しき時も、喜びの時も悲しみの時も、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命のある限り、真心を込めて尽くすことを誓いますか?」

 こうして永遠の愛を誓うわけですが、この世に永遠の愛なんてあるのでしょうか。
 
 あるんですね。

 親が子どもに対して持つ愛は一生変わりません。
 親は死ぬまで子どものことを愛し続けます。

 だったら子どもが生まれた時にこう誓ってみたらどうでしょうか。

 「健やかなる時も病める時も、いい子の時も悪い子の時も、言うこと聞く時も言うこと聞かへん時も、この子を愛し、この子を敬い、この子を慰め、この子を助け、時期が来たら放してやり、その命のある限り真心を込めて育てることを誓いますか?」

 その無条件の愛が子どもの意欲、向上心、生きる力を育てます。

 欠点もある、ダメなところもある、だけど

 「そのままの自分で愛されている」

 そう思えることが子どもにとってどんなに嬉しくてどんなに幸せでどんなに自信がつくことでしょう。
 自信とは究極的にはただ一つです。

 「自分は愛される存在である、自分には愛される価値がある。そう思えること。」

 それこそが自信の根幹にあります。
 それが今の、そして未来の子どもの心を支えるのです。

 「そのままのあなたが大好き」

 これは親が子どもに贈ることができるプレゼントの中でも最高のプレゼントです。
 これこそが自己肯定感です。

 そのあと絵本「いいこってどんなこ?」を紹介しました。




 講演の終わりに小田和正さんの「たしかなこと」の曲にのせてお一人お一人それぞれ違った100種類の詩をプレゼントしました。






 皆さん熱心に聞いてくださいました。
 ありがとうございます。
 またお会いする日を楽しみにしています。
 もし、今日参加された方がご覧になっておられましたら、講演会の感想等コメントいただければとても嬉しいです。


 講演会の後、主催者様のご厚意で拙著「あなたも子どももそのままでいい」(税込500円)の販売をさせていただきました。





 会場の外に本を並べて置いたら、参加者でない方まで買ってくださいました。
 僕が会場のドアを開けて出てきたら、すでに本を購入してくださったこの4人の方が
 「思ってた通りの人やった」て言ってくださったのがとてもうれしかったです。
 
 


         < リンク >

 
 講演会の講演依頼.com|長谷川満 プロフィールページ
 https://www.kouenirai.com/profile/3820

 システムブレーン|長谷川満 プロフィールページ
 https://www.sbrain.co.jp/keyperson/K-7816.htm

 教育講演・人権講演のテーマや内容については
 http://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/64075/

 子どもさんの学習の悩み・家庭教師のご相談は
 http://www.hariat.co.jp/ksg/

 長谷川満の見方が変わる相談室
 http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/448895890.html

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長谷川満
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長谷川満(家庭教師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

長谷川満プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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