第38回ペアレントセミナー「子どもを幸せに育てる親学講座」ありがとう<前編>
第48回ペアレントセミナー「大人の自己肯定感を高める10の方法」ありがとう1
https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5004471/
第48回ペアレントセミナー「大人の自己肯定感を高める10の方法」ありがとう2
https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5004880/
第48回ペアレントセミナー「大人の自己肯定感を高める10の方法」ありがとう3
https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5004954/
人はふつう二つの自己を持っています。
一つは現実自己、もう一つは理想自己です。
そして大抵は現実自己を否定し、理想自己に近づこうと努力しています。
つまり自分が目指す「よりカッコイイ自分」「より立派な自分」になろうと努力するわけですが、これは成長ではなく単なる移動なのです。
なぜなら自分自身の本質は一つも変わらず、ただ見かけが変わっただけだからです。
パッケージは変わったが中身は何にも変わっていないのです。
どうして中身が変わらないのか?
それはありのままの自分(現実自己)を否定しているからです。
人間として成長するためには、まずありのままの自分を受け入れる必要があるのです。
そうしなければ自分を知ることはできません。
そうしてありのままの自分を受け入れたとき、初めて自分の中で変えるべきものが何かが見えてくるのです。
それが見えるためには心の葛藤を止めて心が安らいでいることが必要です。
「理想自己」という幻想を捨て、ありのままの自分「現実自己」を受け入れることによって葛藤が止まります。
それはわかりやすく言えば「弱い、かっこ悪い自分を許す」ということです。
これが自己受容であり、自己肯定感です。そしてこれこそが成長なのです。
弱さを受け入れた時、自己は再構築され、生まれ変わります。
成長や進化というのはわかりやすく言えば、ヘーゲルの言う「止揚(アウフヘーベン)」。
弱点を否定せず、包み込み、昇華させることが成長であり、進化です。
もう一つ別の例で説明しましょう。
あなたの心を一つのクラスだとします。
35人クラスであれば、いろんな子がいます。
優しい子もいれば、意地悪する子もいます。
真面目な子もいれば、やんちゃな子もいます。
それと同じようにあなたの心の中には、
いろんな「あなた」がいます。
強いあなたもいれば、弱いあなたもいます。
優しいあなたもいれば、そうでないあなたもいます。
あなたはそのクラスの先生です。
そのクラスにはあなたの気に入る子もいれば気に入らない子もいるでしょう。
でも、あなたが気に入らないからといってやんちゃな子や騒がしい子を
「出て行きなさい」とクラスから追放したらどうなるでしょう?
それで静かないいクラスになったと喜べるでしょうか?
そんなことをしたら
きっとあなたが追い出した問題児たちは
廊下で教室に入れろと騒ぎ出すに違いありません。
それと同じであなたが気に入らないからといって
弱い自分や情けない自分を心の中から追い出して
一見、立派そうな人になったところで、
そんなあなたは偽物のあなたです。
やんちゃな子も、やりにくい子も
みんな大切にして、
みんな仲良く、協力しあって
補い合って、カバーしあって
いいクラスに盛り上げていくことが
本来大事なのです。
あなたの中の
いいところもダメなところも
強いところも弱いところも
みんな大切なあなたの一部です。
それら全部が大切なのです。
それら全部が揃って
あなたはあなたとして100点満点なのです。
誰が欠けたとしても
その分だけマイナスなのです。
自分のいいところだけ認めて
自分のダメなところを排除してはいけません。
そのダメなところや弱いところが
あなたにたくさんのことを教えてくれるのです。
彼らがいてくれるからこそ
人の気持ちもわかるし、
人に優しく寄り添うこともできるのです。
今日はみなさんに聞いていただきたい曲があります。
アクアタイムズの「決意の朝に」という曲です。
聞いてください。
(こちらのブログ記事で歌詞を見ながら曲を聴いていただけます)
http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/461642663.html
第48回ペアレントセミナー「大人の自己肯定感を高める10の方法」ありがとう 5
http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/461760322.html
に続く