兵庫県たつの市立小宅保育所で「甘える、待つ、自己肯定感の大切さ」について講演しました

長谷川満

長谷川満

テーマ:教育・人権講演会

 今日5月22日(火)は午前中、たつの市立小宅保育所まで子育てについて講演しに行ってきました。
 テーマは「子どもが伸びる!自己肯定感を育てる親子関係のつくり方」。
 聞いてくださるのは子育て真っ最中の保護者の方約60名です。
 



 今年の春から4歳になった孫が幼稚園に通いだしました。
 最初のうちは登園渋りもあったのですが、最近は楽しく通えるようになったようです。

 幼稚園に通いだしてから、

 お友達に譲れるようになったり、待てるようになりました。
 偏食もひどかったのですが、牛乳も飲めるようになって、
 給食に出るブロッコリーも食べられるようになりました。
 自分から進んで手も洗うようになりました。

 とにかく、えらい成長しはったわけです。

 それと同時にえらい「甘えた」さんにもなりました。

 ママに抱っこやおんぶをねだる回数が増えました。
 泣いたり、駄々をこねることが増えました。

 皆さんのお子さんもそんなことないですか?
 保育所に通いだしてから急に「甘えた」さんになったとか、駄々をこねることが増えたとか。
 これはね、いいことなんです。
 そして大切なことですので、できる範囲でその「甘え」を受けとめてあげてください。
 
 これは子どもが急激に成長している時に起こる「退行」という現象なんですね。
 「退行」というのはわかりやすく言うと「赤ちゃん返り」です。
 



 この「退行」、つまり子どもの「甘え」や駄々を受け入れてあげる。
 そうすると子どもは順調に健やかに成長していけるのです。

 成長する時というのは、
 例えばその子の精神年齢が3歳だとしましょう。
 成長とは自分の精神年齢より上のことを頑張ってやっているということです。
 そうすると、その反動として「退行」(赤ちゃん返り)が起こってきます。
 
 そして、それを受けとめてあげることにより、
 子どもは甘えたい欲求を満たされ、安心し、安定し、
 成長するための勇気と元気をもらうことができるのです。

 子どもが親に素直に甘えられる。
 これは子育てにとって、とっても大切なことです。

 これだけはお伝えしたいと思いまして、最初にお話しさせていただきました。
 


 
 子育ては大変ではありますが、その分嬉しいこと、感動することも多いものです。

 あるお母さんが3歳の子どもさんのトイレトレーニングをしておられました。
 その子は大分しっかりしていて、言葉もはっきりしているし、トイレもすぐにできそうなんですけど、なかなか思うようにはいかなかったんですね。

 それである日、その子がまた失敗してしまった時にお母さんがこうおっしゃったんです。

 「なんでオシッコて言えへんの!上手におしゃべりできのに!その口は何のためについてるの!」

 その子は泣きながらこう言ったんです。

 「ママ・・」

 「えっ? ママが何!?」

 「ママって言うためについてるの・・」

 その言葉を聞いた途端、お母さんは頭が真っ白になり、涙が溢れてきたそうです。

 「そっかー、そっかー・・。ママって呼んでくれるためについているんだ・・」

 お母さんにとってその言葉は忘れられない言葉になりました。

 皆さんは今、そういう子どもたちの愛に包まれて子育てしていらっしゃいます。

 子育てというのは子どもを育てているようで、親も子どもから育ててもらっているんですね。

 今、皆さんは子育てを通じて何を学んでいらっしゃるのでしょう?

 それは個人それぞれで違うでしょうけれど、共通した課題というのもあります。

 ここにおられる方全員、子育てを通じてこれを学ばれています。


 それは「待つ」ことです。


 では「詩 しあわせになるれんしゅう」をご覧ください。
 



 子育ては「待つ」練習なんですね。

 人を育てるのが上手い人、名コーチや名監督はみんな「待つ」のが上手です。

 待てない人は幸運をつかむのも下手です。
 
 「残り物に福がある」て言うでしょ。

 だから物事を成就したり、幸せになりたいと思ったら「待つ」ことができないとダメですね。

 幸せになるために大切なことは3つあります。

 一つは「待つ」こと。
 二つ目が「許す」こと。
 三つ目が「笑う」ことです。
 



 そのあと「自己肯定感を育てる親子関係のつくり方」として、

 ・幸せを受け取る(子どもの存在を喜ぶ)

 ・そのままを愛する(変えようとしない)

 ・弱さや欠点を受け入れる(許しあう)

 についてエピソードや具体例をもとにお話ししました。


 講演の最後にお一人お一人それぞれ違う詩をプレゼントしました。

 みなさん、大変熱心に聞いてくださいました。
 ありがとうございます。
 またお会いできる日を楽しみにしています。



 こんなイベントもやっています。
 もしご興味がありましたらいらしてください。
 




 
        < リンク >

 笑いあり!感動あり!子育て講演については
 http://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/service2/

 講演会の様子やお話した内容について
 http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/category/5270326-1.html

 人権講演のテーマや内容については
 http://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/64075/

 子育てが楽になる!ブログ「長谷川満の親学講座」
 http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net

 子どもさんの学習の悩み・家庭教師のご相談は
 http://www.hariat.co.jp/ksg/

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 http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/448895890.html
 

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長谷川満
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長谷川満(家庭教師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

長谷川満プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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