講演「子どもが伸びる!自己肯定感を育てる親子関係のつくり方」 明石市民会館
11月17日(金)は岐阜県本巣市まで教育講演に行ってきました。
本巣市連合PTA研修大会での講演です。
実はこの講演会、僕のブログの一人の熱心な読者さんの思いから実現したものでした!
その辺の経緯はまた後で詳しく書かせていただくとして、まずは昨日の講演でお話しした内容を。
最初にこの詩を紹介しました。
「こそだてはまつれんしゅう」
それが難しいんですよね。
でも人を育てるのが上手な人は待つことが上手です。
また運や幸福をつかむのが上手な人も待つことが上手です。
「残りものに福がある」て言うでしょ。
「ふうふはゆるすれんしゅう」
これはもっと難しい。
夫婦生活を続けていくコツとしてよく『我慢』が言われますが、
この『我慢』という言葉は元は仏教用語で、
自己中心的に物事を捉え、自分を正しいものと高く見て、他を低く見る慢心という意味なんですね。
「自分が我慢している。自分が許してやっている。」
そう思う心こそが慢心であり、そういう心ではいつまでたっても相手を許す広い心にはなれません。
「自分は勘違いしていた。自分の方が我慢してもらっていた。許してもらっていた。」
そう気がついて初めて本当に感謝できて、本当の意味で許すことができるようになるのです。
さて、今日の講演のテーマは「自信と意欲を引き出す親子関係のつくり方」。
まずはこの資料をごらんください。
< 自信と意欲を引き出す親子関係のつくり方 >
~ 自己肯定感を育てる関わり ~
1、幸せを受け取る(子どもの存在を喜ぶ)
2、そのままを愛する(変えようとしない)
3、子どもの善さを見る(尊敬する)
4、話を聴く(口を挟まず最後まで)
5、気持ちを理解しようとする(押しつけない)
6、信じて任す(管理者ではなく援助者になる)
7、弱さや欠点を受け入れる(許し合う)
1、幸せを受け取る(子どもの存在を喜ぶ)ではこんなお話をしました。
私、4年前初めて花嫁の父になりました。
結婚式ってね、必ず小さい頃からの写真が音楽やナレーション付きでスライドショーで流れますね。
ああ、あの時は楽しかったなあ・・
ああ、あの時は幸せやったなあ・・
て思い返しますと、
子どもから幸せをもらってたんやなあ・・、
いっぱい、いっぱい幸せをもらってたんやなあ・・、
今までありがとう。
そう思ったら涙が後から後から溢れてまいりました。
親になりますとついつい子どもに何をしてやれるか、何を身につけさせてやれるかと『与える』ことばかりに目が行きがちですが、本当は子どもが持ってきてくれた愛や喜びや幸せを『受け取る』ことの方が何倍も大事なんじゃないかと思うんです。
親はね、勘違いしてしまうんです。
親が子どもを幸せにしてやらないとって思ってしまうんです。でも、逆なんですね。
親が子どもを幸せにするんじゃないです。
子どもが親にいっぱい幸せを与えてくれているんです。
親は幸せをもらっている側なんですね。
そしていっぱい幸せをもらったらいいんですね。
なぜか?
幸せな親が幸せな子どもを育てるからです。
そうして子どもに幸せを返していったらいいんですね。
自分という存在は親に喜びを与える存在なんだ。
幸せを与える存在なんだ。
そう思えること。
それこそが子どもの自信の基礎となるものです。
2、そのままを愛する(変えようとしない)のところではこのようにお話しました。
「そのままを愛する」とは、やんちゃな子はやんちゃな子のまま、引っ込み思案な子は引っ込み思案な子のまま、そのままを愛するということです。
それは子どもを変えようとしないということです。
欠点もある、ダメなところもある、だけど
「そのままの自分で愛されている」
そう思えることが子どもにとってどんなに嬉しくてどんなに幸せでどんなに自信がつくことでしょう。
自信とは究極的にはただ一つです。
「自分は愛される存在である、自分には愛される価値がある。そう思えること。」
それこそが自信の根幹にあります。
それが今の、そして未来の子どもの心を支えるのです。
そうお話しした後、絵本「いいこってどんなこ?」を紹介しました。
そして講演の最後にこのようにお話しをしました。
子どもたちは何も子育ての上手なお母さんに育ててもらいたいのではありません。
子どもたちはそのままのあなたに会いたくて、そのままのあなたに育ててもらいたくて、あなたのもとに生まれてきました。ですから、どうぞ欠点もあるがまま、そのままのあなたで育ててあげてください。
だけど、ママには笑っていてほしい。幸せでいてほしい。
笑うためには許すことが必要です。
誰を?
自分をです。
誰にでも欠点やダメな所はあると思います。
皆さんはそのダメな所や欠点を直すのではなく、許してください。
そして自分の欠点を許したように子どもさんやご主人のダメな所も許してあげてください。
そうすれば家庭に笑顔が生まれます。
そうして許しあって、笑いあって、皆さんが幸せに子育てしていかれることを心より願っております。
最後にみなさんにプレゼントがあります。
レジュメの5枚目に詩がついていますね。
その詩はお一人お一人すべて違う詩になっております。
あなたのところに届いた詩はあなただけに届けられた詩です。
もしその詩がみなさんのお心に届いたのならこんなに嬉しいことはありません。
本日は誠にご静聴ありがとうございました。
講演会の後、本「あなたも私もそのままでいい」(500円税込)のサイン販売をさせていただきました。
皆さん、熱心に聞いてくださいました。
本当にありがとうございます。
お世話くださった役員の皆さん、ありがとうございました。
講演会に参加されてこのブログをご覧になられている方がおられましたら、講演の感想等コメントいただけたらとても嬉しいです。
また皆さんにお会いできる日を楽しみにしています。
(お世話くださった役員の皆さんと)
実はこの講演会は林りえさんとおっしゃる一人の方の熱い思いから実現したものでした。
林さんは3年ほど前、お子さんのことで悩んでおられてネットで色々と調べられていたそうです。
その時にこのブログ「長谷川満の親学講座」にたどり着かれて、ブログを読むだけでなく本も購入されて自分の子育てだけでなく、自分自身の在り方も振り返られたそうです。
昨日お会いした時に林さんは「先生のブログや本を読んでから、子育ては足し算ではなく、引き算だと気づきました。手を出し口を出し何かをしてやるのではなく、そういうことをやめていく。親の願いや不安を諦めていく。そういうことが大切だと知りました。初めは意識してそのようにしていましたが、そのうちそれが自然になってくると子育てがとっても楽になりました。私、先生のブログに出会って変わったんです。母からも心が広くなったねって言われます。」とおっしゃっていました。
その林りえさんと去年の9月に岐阜県西濃地区PTA連合会の講演会で初めてお会いしました。
(その時の講演の様子や内容がこちら➡︎http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/441596686.html)
そしてその際、お手紙をいただきました。
そのお手紙に「PTAの関係で毎年行われる市の研修大会で講師の先生をお招きするのですが、なんとか長谷川先生にお越しいただけるように、一人でも多くの方に先生の講演を聞いていただけるように、全力を尽くしたいと思います。」とありました。(実際のお手紙➡︎http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/441622168.html)
そしてそのお言葉通り、林さんのご尽力によって今回の講演が実現しました。
「夢が叶いました。今日はケーキを買ってお祝いします。」
と言ってくださいました。
その言葉を聞いて、本当にありがたく、嬉しく、
熱意が物事を実現させていくことを改めて教えていただきました。
ありがとうございました。
最後になりましたが、接待役としてずっとお世話いただきました前会長の麻由さん、お世話になりました。おかげさまでリラックスしてとても楽しく過ごすことができました。ありがとうございました。
林りえさんと麻由さんと。(右の白い服の方が林りえさん、左が麻由さん)
< リンク >
子どもさんの学習の悩み・家庭教師のご相談は
http://www.hariat.co.jp/ksg/
不登校の子どもの家庭教師をお考えなら
http://www.hariat.co.jp/ksg/futoukou.htm
長谷川満の見方が変わる相談室
http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/448895890.html
長谷川満の講演についてはこちら
http://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/service2/
親も子も幸せに成長していくヒントがいっぱい!
ブログ「長谷川満の親学講座」
http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/
気づきがいっぱい!子育てコラム「あなたのままで100点満点」
http://www.koushinococoro.com/magazine/kyouiku/hasegawa_100/
お陰さまで家庭教師システム学院は今年の12月1日に創立30周年を迎えます。
つきましては2017年10月1日〜12月29日に入会される生徒様につきましては
入会金は半額の10800円とさせていただきます。
「長谷川満の見方が変わる相談室」につきましても「マイベストプロを見ました」と言っていただければ相談料を半額の3240円(60分)とさせていただきます。(2017年12月29日まで)