0〜3歳児のママ対象!たつの市「龍野子育てつどいの広場」での講演会「無為の子育て」

長谷川満

長谷川満

テーマ:教育・人権講演会

 今日は午前中、たつの市はつらつセンターへ子育て講演に行ってきました。

 「わくわく親子講座」の2回目です。
 合計2回ありまして、どちらも同じテーマ、同じ内容でお話しします。

 テーマは「無為の子育て ~あなたのままで100点満点~」。

 聞いてくださるのは主に0~3歳のお子様をお持ちのお母様方約35名です。
 今回は卒業されたお母さんも4人わざわざ聞きに来てくださいました。

 


 
 「無為の子育て」とは一言で言いますと、
 「できるだけいらんことをせずに自然に任せて行きましょう。
  その方が子育てはうまくいきますよ。」
  ということです。

 先日、幼稚園に講演に行った際、こんな質問を受けました。

 「うちの子メンタルが弱いので、メンタルを強くしたいのですが、どうしたらいいですか?」

 僕はこう答えました。

 「その子のメンタルを強くさせようとすればするほど、その子は今のボクじゃダメなんだ、こんな弱い自分じゃダメなんだと自信をなくしていきます。結果、メンタルは弱くなってしまいます。
 もし本当にその子のメンタルを強くしたいと思われるなら、メンタルを強くさせなきゃなんて思わずに、その子のそのままありのままを愛してあげてください。
 それが子どものメンタルを強くする方法です。」

 勉強でも同じで「賢い子にしたい」とか「勉強の習慣をつけさせたい」とかの理由で、早くから勉強をやらせたり、強制したり、管理したり、勉強のことで叱ったりすれば子どもは勉強が大嫌いになってしまいます。

 結局、親が自分でいらんことをして子どもを潰してしまっているということがよくあるんです。
 だから、まず子どもを潰してしまうようないらんことをしないということが大切です。

 人間やからね、そりゃあ「この子にはこうあってほしい」とか思ってしまいますが、何が何でも「この子はこうする」と気張るとよくないんです。
 どんな努力をしても直してみせると頑張るとよくないんです。

 



 親の努力で子どもを変えようとするのは人間の傲慢です。

 仕事とか、スポーツとか、勉強だったら努力が大事です。
 でも、子育てに大事なのは努力ではないんです。
 子育てに必要なのは愛であり、喜びであり、感謝です。

 この世には努力でうまくいくものとそうでないものがあります。

  <努力が大切>        <努力ではないもの>
 仕事・スポーツ・勉強       恋愛・友人・子育て
 (達成、競争するもの)    (人間関係、楽しさ、癒し)

 子どもの意欲、向上心、能力、思いやりの心を高め、育てるのは親の愛であり、親の喜びであり、子どもに感謝する心です。

 それでは資料をもとに具体的に説明していきましょう。


       無為の子育て    

   1、いい子にしようとしない
   (あなたでいい、あなたがいい)

   2、甘えを許し受け入れる
   (あなたもわたしもダメでいい)

   3、自然にお任せする
   (私には何もできません)

   4、愛や喜びや幸せを受け取る
   (私の許に生まれてくれてありがとう)

   5、自分のエゴに気づく
   (「あなたのため」は自分のため)

 無為の子育てとは「いい親になろうとせず、いい子に育てようとせず、ありのままの自分でありのままの子どもを愛し育てていく。それが一番楽で、一番幸せで、一番子どもが伸びる子育てです。」

 



 1、いい子にしようとしない(あなたでいい、あなたがいい) ではこのようにお話ししました。

 子どもが将来幸せに暮らしていく上で何が一番大切だと思われますか。
 そんな研究がアメリカのハーバード大学で75年間にわたって行われていました。
 男子卒業生268人を対象に健康診断と心理テストを用いた追跡調査を行い、2009年にその調査の結果を発表しました。

 何が人を幸せにするか?
 その問いの答えは実にシンプルで誰もが納得するものでした。
 それは「あたたかな人間関係」だったのです。

 それは主観的な幸せ感だけでなく、社会的・経済的に恵まれている人の割合もこの「あたたかな人間関係」を持っていると答えた人は、そうでない人の3倍もありました。年収においても890万円も高かったそうです。

 つまり子どもの幸せ、子どもの自立にとって最も大切なのは、子どもが大きくなって周りの人々と「あたたかな人間関係」を作れるようになるということです。そして子どもが他の人々とあたたかい人間関係を作る土台こそが「あたたかな親子関係」です。

 ですから、もし皆さんが子どもさんの将来の幸せを願われるのなら、こう自分に問いかける必要があるのです。

 「どうすれば子どもとあたたかな親子関係を築けるのだろうか?」

 それは4、愛や喜びや幸せを受け取る(私の許に生まれてくれてありがとう)に通じますね。

 ここで紹介したい詩があります。

  「あなたの子どもに生まれてきたわけ」

  いい親になる必要はありません
  子どもはそのままのあなたに愛されたいのです
  なぜなら
  そのままのあなたを愛しているから

  いい子にする必要はありません
  子どもはそのままの自分を愛されたいのです
  なぜなら
  それが愛するということだから

  そのためにあなたのもとに来てくれたのだから
         
                        by はせがわみつる

 
 子どもはあなたに本当に愛するとはどういうことかを教えるためにあなたのもとに生まれてきてくれたのかもしれませんんね。

 そのようにお話ししました。

 
 講演の終わりにキロロの「未来へ」の曲に乗せて、お一人お一人にそれぞれ違った詩をプレゼントしました。

 みなさん大変熱心に聞いてくださいました。
 ありがとうございました。
 今日の講演会の感想等ありましたらコメントいただけるととても嬉しいです。
 またお会い出来る日を楽しみにしています。
 





 こんなイベントもやっていますので、もしお時間がありましたら是非いらしてください。

     第46回 ペアレントセミナー
  「子どもの問題にどう向き合えばいいか」
 ~ 発達障害、不登校、いじめ、反抗期、進学問題 ~





    (平成29年7月9日 第45回ペアレントセミナーの様子)


 子どもを持てば悩みや不安はつきものです。
 親はその悩みや不安とどう向き合い、どう乗り越えていくかが問われています。親も子どもの問題を通して人間として成長していくのでしょう

 「子どもを変えようとするのではなく、子どもや問題への見方を変える」

 そうして問題への見方や子どもへの関わり方が変わることによって子どもも変わり、結果として問題は解消していきます。
 今回のペアレントセミナーは子どもの問題について親としてどう向き合へばいいのか。どのように向き合うことが親の精神的成長につながり解決につながっていくのかをわかりやすくお話ししていきます。  

      < 第46回 概要 >
  
  参加費)1000円(高校生以下無料
  参加資格)どなたでも参加出来ます。
  日時)10月 1日 (日曜日)
     PM 2:20~3:50(開場 2:00)
  場所)加古川総合庁舎1階「かこむ」 講座研修室
  主催)家庭教師システム学院
  問合せ)079(422)8028
  *加古川総合庁舎駐車場3時間無料





     < リンク >

 子どもさんの学習の悩み・家庭教師のご相談は
 http://www.hariat.co.jp/ksg/

 不登校の子どもの家庭教師をお考えなら
 http://www.hariat.co.jp/ksg/futoukou.htm

 長谷川満の見方が変わる相談室
 http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/448895890.html

 長谷川満の講演についてはこちら
 http://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/service2/

 親も子も幸せに成長していくヒントがいっぱい!
 ブログ「長谷川満の親学講座」
 http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/

 気づきがいっぱい!子育てコラム「あなたのままで100点満点」
 http://www.koushinococoro.com/magazine/kyouiku/hasegawa_100/
 

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長谷川満
専門家

長谷川満(家庭教師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

長谷川満プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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