第3回参加型パネルトーク「子どもを幸せに育てる10のルール」終了しました

長谷川満

長谷川満

テーマ:教育・人権講演会

 昨日9月3日(日)は加古川ウェルネスパーク セミナールームで第3回参加型パネルトーク「子どもを幸せに育てる10のルール」がありました。
 約24人の方が参加してくださり、お互いの子育ての悩みを共有しながら深い話し合いができました。

 

 

 会の冒頭、河合夫妻によるチェロの演奏がありました。




 「小さい秋みつけた」を演奏してくださいました。
  豊かな気持ちになってスタートです。


 パネラーは僕の他には、ほるぷ絵本館の代表である星野由香さんとかわい音楽村を主宰されている河合ご夫妻です。

 和久洋三のわくわく創造アトリエ・加古川プレイルーム「ほるぷ絵本館」
 http://www.ehonkan.com

 かわい音楽村
 https://www.facebook.com/kawaiongakumura

 
 「子どもを幸せに育てる10のルール」をもとに子育てや子育ての悩みについて話し合っていきました。


     < 子どもを幸せに育てる10のルール >

  1、10歳までは寝る前に「大好き」とハグしてあげて下さい。

  2、好き嫌いは無理に直そうとしないで下さい。それは小さなことです。

  3、急かさないであげて下さい。待つことは愛情です。
 
  4、子どもの話に耳と心を傾けてあげて下さい。聴くことも愛情です。

  5、そのままを愛してあげて下さい。自信はそこから生まれます。

  6、勉強を強制しないで下さい。強制されると嫌いになってしまいます。

  7、習い事は2つまで。やめたいと言い出したらやめさせてあげて下さい。

  8、甘えさせてあげて下さい。十分に甘えられた子が自立できるのです。

  9、子どもの喜びを一緒に喜んであげて下さい。

 10、幸せなお母さんでいて下さい。幸せな親が幸せな子どもを育てます。

 





 5番のそのままを愛してあげてください。自信はそこから生まれます。について、本当にその通りだと思うけれど、そう出来ているかどうかと言われれば自信がない。
 常日頃から子どもに口うるさく注意したりしているし・・。
 という声が多かったように思います。

 やっぱり親は子どものことが心配だし、親の願いを押し付けてしまうということもあると思います。
 ついつい子どもの気持ちより親である自分の気持ちを優先してしまう。
 それはみんな同じじゃないでしょうか。

 でも注意したところで子どもは自分の思うようにしかしないし、言うだけ無駄です。
 無駄だけならいいのですが、注意すればするほど子どもとの関係は悪くなって余計に言うことを聞かなくなってしまうなんてこともよくあります。

 子どもを教育する上で大切なのは子どもとの間に太い心のパイプがあるということです。

 子どもが親に素直な気持ちを言っても否定されない。受け入れてもらえる。
 子どもの良いところを見て褒める。認める。
 そういうことの積み重ねの中で子どもは親を信頼するようになります。
 親はそのままの自分を愛してくれている。
 子どもが心からそう思えるなら、親子の間には太い心のパイプができていて、
 子どもは親に素直な気持ちを言うだろうし、親の言うことも素直に聞けるようになります。

 そういう心のパイプがない状態、もしくはパイプが詰まっている状態で、何を注意したところで子どもの心には届きません。

 ではどうすればいいのか?






 まずは「子どもを否定すること」をやめることです。

 それはダメ出しをやめるということです。
 親は無意識に子どもへのダメ出しを無数にしてしまっています。
 ダメ出ししている親の方は気がついていないのですが、
 ダメ出しされている子どもの方は際限のないダメ出しに「もういい加減にしてくれ」という気持ちになっています。
 
 ではどうすればダメ出しをやめることができるのか?

 「親しか子どもの悪い点を指摘し、欠点を直してやれるものはいない」「厳しい親がいい親で、甘い親はダメ」という考えをやめることが大切です。

 ダメ出しすることは親の愛情や親の義務、つまり正しいことだと思っている限り、それはやめられません。
 多くのダメ出しをすることで子どもの自信を奪ってしまったり、ストレスをかけたり、親子関係を悪化させることもあると自覚することが必要です。

 子どもが悪いことした、間違ったことをした。
 もちろん、その時には「それは違うよ。こうするんだよ。」とその度に教えてあげることは必要です。
 でもそれはダメ出しではないのです。
 ダメ出しとは「こら!そうと違うでしょ!こうしなさい。」と子どもの今のありようを否定し、親の考えを押し付けるものです。
 そうではなくて、子どもの気持ちを考えた上で「こうしたらどう?」と子どもが受け入れやすい形でアドバイスするということです。

 正しいことは強く言いがちですが、正しいことほど控えめに言わなければなりません。
 なぜなら正しいことほど人を傷つけてしまうからです。
 親は子どもに遠慮がない分、なんでも強く言いがちですが、無意識に子どもを傷つけてしまっているかもしれないという自覚は必要です。

 親である限り、子どものことはいつまでも心配だし、親の気持ちを押し付けたい気持ちもなくなりません。
 親である限り、親のエゴはなくなりません。
 それは全く僕も同じです。

 ただ「ああ、これは親のエゴやわ。自分の気持ちを押し付けているだけやわ。子どもにとっては迷惑なだけやわ。」と自覚できていれば、余計なダメ出しは控えるようになるし、注意する時も子どもの気持ちを考えて優しくできると思うんですね。

 逆に「これは子どものためであり、子どもへの愛情だ」と正当化しているなら親子関係がおかしくなるまで口出し、ダメ出ししてしまうでしょう。

 だからそれを自覚していることが最も大事だと思います。

 そんなふうにお答えしました。

 その中でこんな詩も紹介しました。


  詩 「 子どもを幸せに育てるためのたった一つの問い 」

     あなたは目の前にいる

     そのままのその子を愛しているのですか

     それとも

     こんな子になってほしいという

     あなた自身の思いを愛しているのですか

                         byはせがわみつる

 

 10番の幸せなお母さんでいて下さい。幸せな親が幸せな子どもを育てます。も多くの方が共感されていました。
 文末が「いましょう」ではなく「いて下さい」が優しくていい感じ、と言ってくださる方もおられました。

 その他にも突っ込んだ深い話もいっぱいありました。

 時に親って子どもに何もしてやれない時があって、
 何を言っても何をしてもマイナスにしかならない時があって、
 そんな時は何も言わず、ただじっと見守るしかありません。
 でも、それは親にとっては本当に難しいことだし、辛いことです。
 だからこそ、それは親の最大の愛情、最大の誠実さであるように思います。

 そんなお話もしました。

 参加してくださった皆さんも本音トークで充実した時間になりました。

 まだ参加されていない方も次回は是非ご参加下さい。

 人の悩みや相談を聞くだけでも勉強になったり、心が楽になったりします。





      < リンク >

 子どもさんの学習の悩み・家庭教師のご相談は
 http://www.hariat.co.jp/ksg/

 不登校の子どもの家庭教師をお考えなら
 http://www.hariat.co.jp/ksg/futoukou.htm

 長谷川満の見方が変わる相談室
 http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/448895890.html

 長谷川満の講演についてはこちら
 http://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/service2/

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 ブログ「長谷川満の親学講座」
 http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/

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長谷川満
専門家

長谷川満(家庭教師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

長谷川満プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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