兵庫県たつの市立龍野保育所での子育て講演会「子どもを幸せに伸ばす親学講座」

長谷川満

長谷川満

テーマ:教育・人権講演会

 5月20日(土)は午前中、たつの市立龍野保育所で子育て講演会がありました。
 テーマは「子どもを幸せに伸ばす親学講座」です。
 聞いてくださるのは子育て真っ最中の保護者の方約60名です。

 



  親学10か条の資料を元にお話ししました。

    < 親学10か条 >

  1、 子どもの自己成長力を信頼する。
    (信じて待つ)
                  
  2、 ありのままを愛する。
    (そのままのあなたが大好き)

  3、 子どもを尊敬する。
    (もうすでにあなたは素晴らしい)

  4、 子どもを親の思い通りに育てようとしない。
    (自然にお任せする)*子どもは親の作品ではない

  5、 子どもの思い、ペース、自由を大切にする。
    (あなたはあなたのやりかたで、あなたのペースで)

  6、 家族が仲良くする。
    (許し合う、笑い合う、かたいことは言わない)

  7、子どもの話を聴く
    (関心を持つ)

  8、子どもの存在を喜ぶ。
    (生まれてくれてありがとう)

  9、 親が幸せである。
    (笑顔と感謝を持って暮らす)

  10、家をのんびりできる場所にする。
    (心が安らぐ居場所)



 子どもはどのようにして発達していくか?
 それは子どもに内在する自己成長力によって発達し成長していきます。

 例えば、生後半年ほどすると子どもは寝返りを打とうとしますね、
 あれは乳児の心に「寝返りを打ちたい」という衝動が沸き起こってきて
 それで何度も寝返りを打とうと赤ちゃんは挑戦するわけです。

 そしてついに寝返りが打てるようになると
 今度は「前へ進みたい」という衝動が起こってきて
 ハイハイができるようになります。

 そしてハイハイが出来るようになると
 「立ちたい」という衝動が、
 立てるようになると「歩きたい」という衝動が、
 歩けるようになると「走りたい」という衝動が起こってきます。





 子どもはこの「成長衝動」に促されて発達していくのです。

 3歳くらいになりますと、
 ある衝動が起こってまいります。
 それは「お友達と遊びたい」という衝動です。

 そしてその「お友達と遊びたい」という衝動があるからこそ
 子どもはお友達におもちゃを貸すことを覚えたり、
 順番を待ったり出来るようになるのです。
 そうして社会性を身につけていくのです。

 だから3歳以前は別にお友達におもちゃを貸してあげられなくてもいいし、
 順番も待てなくても大丈夫なんですね。
 
 個人差もありますが4歳くらいになればそういうことも
 だんだんと出来るようになっていくわけです。

 5~6歳くらいになりますと、
 また別の衝動が起こってまいります。
 それは「読みたい」という衝動です。

 この衝動に促されて子どもが文字を覚える時、
 そこに喜びが生まれるんですね。
 「読めた!」「読める!」という喜びですね。

 また親も子どもが字を読めるようになると、
 嬉しいですね。
 嬉しくていっぱい褒めますね。

 そうすると子どもは親が喜んでくれるのが嬉しくて
 またもっと読もうって頑張るわけです。

 自己成長力はこのように「喜び」に促されて
 どんどん引き出され、子どもは発達し成長していくのです。

 そして学習は喜びをもって始めることが大切なのです。

 
 2番目の「ありのままに愛する」では、このようにお話ししました。
 
 ありのままを愛するとは、
 やんちゃな子はやんちゃな子のまま、
 引っ込み思案な子は引っ込み思案な子のまま、
 そのままをを愛するということです。
 それは「子どもを変えようとしない」ということです。
 子どもをもっと良くしようとしないということです。

 ありのままを愛するとは結婚式の愛の誓いってありますね。
 あれです。
 ちょっと紹介します。

 「健やかなる時も病める時も、富める時も貧しき時も、喜びの時も悲しみの時も、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命がある限り真心を込めて尽くすことを誓いますか。」
 「誓います!」て言うて結婚したわけなんですけど、
 この世に永遠の愛なんてあるんでしょうか。
 あるんですね。
 それは親が子に待つ愛です。
 親はその命がある限り子どもを愛し続けます。
 だったら子どもが生まれた時にこう誓ったらどうでしょう。

 「健やかなる時も病める時も、いい子の時も悪い子の時も、言うこと聞く時も言うこと聞かへん時も、この子を愛し、この子を敬い、この子を慰め、この子を助け、時期が来たら放してやり、その命がある限り真心を込めて育てることを誓いますか。」
 「誓います!」て言うて育てたらいいんじゃないでしょうか。

 その無条件の愛が子どもの意欲、向上心、生きる力を育てます。

 ダメなところもある、弱いところもある、
 だけど自分は「そのままの自分で愛されている」。
 子どもが心からそう思えること。
 それが子どもにとってどんなに嬉しく、どんなに幸せで。
 どんなに自信がつくことでしょう。
 それが今の、そして未来の子どもの心を支えます。
 
 「そのままのあなたが大好き」
 これは親が子どもに贈ることができるプレゼントの中でも
 最高のプレゼントです。
 これこそが自己肯定感です。


 講演の最後にキロロの「未来へ」の曲に乗せてお一人お一人にそれぞれ違う詩をプレゼントしました。






 みなさん大変熱心に聞いてくださいました。
 ありがとうございました。
 今日の講演の感想等ありましたらコメントいただけるととても嬉しいです。
 またみなさんにお会い出来る日を楽しみにしております。

 
 7月9日(日)午後2時20分~3時50分、加古川総合庁舎1階「かこむ」で
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長谷川満(家庭教師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

長谷川満プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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