第45回ペアレントセミナー「コミュニケーション能力の育て方」ありがとう<前編>
3月11日(土)は第44回ペアレントセミナー「アドラー心理学の子育てについて考える」がありました。
約28名の方が参加してくださいました。
まず最初にアドラーの「すべての悩みは人間関係の悩みである」についてお話ししました。
この言葉は裏を返せば、人間関係がうまくいけば悩みもなくなり幸せでいられるということですが、どうしたら人間関係ってうまくいくんでしょう?
逆から考えてみましょうか。
どうして人間関係ってうまくいかなくなるのでしょう?
どうして人は対立したり、言い争ったりするのでしょう?
アドラーは「それは上下関係とその人の距離にある」と考えました。
上下関係がある所には命令する者(支配する側)とそれに従う者(支配される側)が生まれ、そこに対立が生じます。
でも、上の者が、つまり親や先生や上司が下の者に対して尊敬と感謝を持って接する場合、この関係は大変うまくいきます。
実はどんな関係であれ、上に立つ者の接し方一つでその関係は非常に良好なものにもなれば非常に険悪なものにもなります。
その人間関係がうまくいくかどうかのカギは実に上に立つ者が握っているのです。
また距離が近いほどその関係は難しくなります。
一番難しいのは夫婦関係。
次に親子関係や嫁姑関係。
嫁姑なんか程よい距離がないとうまくいきません。
夫婦でもね、
夫婦になる前、恋人同士の時は仲がいい。
あれはまだお互いに気も使ってるし、遠慮も思いやりもあるからですね。
それが夫婦になって距離が近くなってくると喧嘩が始まります。
親子なんかでも近いから、親が口出しし過ぎるともめますね。
この問題についてはまた後でお話ししますね。
それでは資料をごらんください。
< アドラー心理学の子育ての考え方 >
1、親と子は対等な関係である(上下関係は対立を生む)
2、子どもをコントロールしようと「叱らない」「褒めない」
(褒めるのも叱るのも上の者が下の者にする行為)
3、「どうしたらいいと思う?」という問いかけや
「こうして欲しいんだけど」というお願いや提案
(上からの一方的な命令や禁止ではなく)
4、「ありがとう」「嬉しい」「大丈夫」など
感謝や喜びや安心の言葉で子どもを勇気づける
(評価ではなく感謝し、喜ぶことが自信になる)
5、子どものありのままを受容することで子どもを
勇気づける(他者や親の期待に応えなくていい)
6、子どもの問題について必要以上に口出ししない
(課題の分離。自由を認める。土足で介入しない)
7、話を聴いたり、助言や援助を求めてくればそれに応える
(管理者ではなく援助者になる)
8、親友に接するように子どもに接する(相互尊敬、相互信頼)
5番の「子どものありのままを受容することで子どもを勇気づける」では一つの詩を紹介しました。
詩 「人を強くさせるもの」
このダメな自分のまま
愛されている
これほど心強いことがあるだろうか
by はせがわみつる
6番の「子どもの問題について必要以上に口出ししない」では毒親方程式を紹介しました。
*毒親・・・子どもを苦しめ不幸にしてしまう親のこと
< 毒親方程式 >
愛情 ✖️ 心配 ✖️ 口出し = 毒親
7番の「親友に接するように子どもに接する」
アドラー心理学の子育てのすべてはこの言葉に集約されています。
そこで今日はその親友のような接し方とは具体的にどんなものなのか
この曲を聴いてイメージしてもらおうと思っています。
そうしてキロロの「 Best Friend 」を歌詞カードとともに聴いてもらいました。
「もう大丈夫、心配ない」と囁いてくれる。
「時には急ぎすぎて 見失うこともあるよ 仕方ない」と許してくれる。
「ずっと見守っているから」て笑顔で抱きしめてくれる。
これこそが子どもを勇気づけるということです。
後編はこちら→http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/447911090.html
< リンク >
講演紹介動画「笑って感動して心が軽くなる講演」
https://www.youtube.com/watch?v=IJgivKVQttk
講演紹介動画「いのちの大切さを子どもたちにどう伝えるか」
https://www.youtube.com/watch?v=2WVpUz5AnPc
子どもさんの学習の悩み・家庭教師のご相談は
http://www.hariat.co.jp/ksg/
不登校でお悩みなら
http://www.hariat.co.jp/ksg/futoukou.htm
親も子も幸せに成長していくヒントがいっぱい!
ブログ「長谷川満の親学講座」
http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/
気づきがいっぱい!子育てコラム「あなたのままで100点満点」
http://www.koushinococoro.com/magazine/kyouiku/hasegawa_100/
感動!心が軽くなる!子育て講演については
http://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/service2/