愛の子育て、エゴの子育て

長谷川満

長谷川満

 愛の子育てとは

 「いい親になろうとせず、いい子にしようとせず、ありのままの自分でありのままの子どもを愛し育てていく。それが一番楽で、一番幸せで、一番子どもが伸びる子育てです。」というものです。





 いい親になろうとせず、というのはわかりやすく言うと「厳しい親」にならなくていいということです。もっと言うと子どもは甘えん坊でもいいし、やんちゃ坊主でもいい。勉強が多少出来なくてもいいし、弱くてもいいということです。それはそのまま「いい子に育てようとせず」ということです。
 
 それは「ありのままの自分でありのままの子どもを愛する」ということです。
 立派な親でもなく、賢い親でもなく、そのままの欠点だらけの自分のままで、欠点だらけのそのままの子どもを愛するということです。子どもを直そうとしないということです。

 こういう接し方、こういう親子関係には「愛情と安心と謙虚さ」があります。
 子どもは「天からの授かり物」という言葉がありますが、「授かる」はニュアンス的に「預かる」「託される」という意味もあるのです。
 そうであるなら、子どもを自分の所有物のように考え、自分の好きなように育てたらいいというのは人間の思い上がりのような気がします。

 そして、子どもを自分の好きなように育てたい心こそがエゴの心です。

 では、エゴの子育てとは、

「いい親であろうと子どもに厳しく接し、いい子に育てようと子どもを管理、コントロールし、自分のことは置いといて子どもにだけは正しいことを言い、もっともっとと子どもに求め、自分もしんどい、子どももしんどい、自分も不満、子どもも不満、親ががんばってる割には子どもがちっとも伸びない」というものです。

 結局のところ、子どもは親が思うようには育たないものです。
 だって、子どもの人生は子どものものだから。
 子どもがどんな大人になるのか、それを決められるのは親ではなくその子自身です。
 
 だから、親の思い通りに育てようとすることをやめる。
 それははじめから無理なことだからです。
 そんなこと出来るはずがありません。
 無理をやめて、自然体に帰る。
 そうすれば親も子もしんどくない。
 そのままを受け入れる、そのままに感謝する。
 そうすれば不満に思うこともない。

 そういう気張りを捨てて、親の欲(エゴ)を捨てて、今の子どもを喜ぶ、そのままの子どもを愛する、そしてお天道様に感謝する。
 それが愛の子育てです。





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長谷川満
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長谷川満(家庭教師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

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