和歌山県田辺市で「いのちの大切さを子どもたちにどう伝えるか」を講演
7月29日(水)は午前6時8分の電車に乗って福井県大野市まで講演に行って来ました。
大野市の幼小中の先生がた約230名の方を対象に「いのちの大切さを子どもたちにどう伝えるか」というテーマでお話しさせて頂きました。
今、教育界では「自尊感情」や「自己肯定感」ということがよく言われます。
自分を大切に思う気持ち、自分を愛する気持ちというのもそういうところから生まれてきます。
自分を大切に思えるからこそ他の人も大切に思える。
自分のことを愛するからこそ他の人にも思いやりを持てる。
この「自尊感情」や「自己肯定感」を育てることこそが子どもたちが自分を大切にし、他者を大切にすることにつながっていきます。
そこで今日は「自尊感情や自己肯定感を育てる関わり」について皆様にお話ししていきたいと思います。
< 自尊感情や自己肯定感を育てる関わり >
1、子どもの話を聴く(考えや気持ちを聴く)
2、管理者ではなく援助者になる(信頼する)
3、子どもの善さを見る(尊敬する)
4、弱さや欠点を受け入れる(受容する)
子どもの話を聴くということは「私はあなたに好意を持っていますよ。あなたに関心がありますよ。あなたを理解したいと思っていますよ。あなたを大切に思っていますよ。」という肯定的なメッセージを伝えているのと同じことです。
あなたの話は聴く価値があるということは「あなたは価値がある」と伝えているのと同じことなんですね。
だから子どもの話を聴くことによって自尊感情も自己肯定感も育てることが出来るんですね。
子どもの話を聴くということは「子どもの考えや気持ちを聴く」ことでもありまして、それが自尊感情を育てるだけでなくて、意欲も引き出す力も持っています。
これを例を挙げて説明しますと・・、
中学生くらいになると「先生、なんで日本人やのに英語勉強せなアカンの?」なんて聞いてきます。
そんな時は「どうしてやと思う?」と子どもの考えを聞いてやってください。
生徒「ううん・・、海外旅行に行ったとき英語しゃべれな困るからかなあ・・。」
私「でも、英語喋れへんおじいちゃんおばあちゃんでも海外旅行行ってるで。」
生徒「ううん・・、そやなあ・・、仕事する時に英語いるからかなあ・・。」
私「ふ~ん・・、ところで君は将来何になりたいん?」
生徒「スタントマン。ハリウッド映画に出れるようなスタントマンになりたいねん。そっか!ハリウッド映画に出るんやったら英語いるやんなあ先生!」
私「ほんまやなあ。」
生徒「ほな、やっぱり英語勉強せなアカンやん!英語がんばるわ。」
なんて会話が実際にありました。
このように「英語の大切さ」や「勉強の大切さ」を教え諭すよりも、子どもの考えを聞くことによって意欲を引き出すことも出来ます。ですから私たち親や教師は子どもたちに教え諭すのではなく、もっともっと子どもの考えや気持ちを聞こうとして「問いかける」必要があります。
子どもに問いかける目的と効果は3つあります。
1、信頼関係が築ける
(子どもの考えや気持ちを理解しようとして聴くことによって、その子に対する愛情とその子を尊重する態度を示すことになります。「君はどう思うの?」と聞いてくれて「そっかー」と共感してもらえたら、子どもたちも信頼するようになります。)
2、子どもに考えさせることによって主体性が生まれる
3、子ども自らが見つけた答えだからこそ行動が変わる
今回は先生方の研修でもありましたので、具体的にいかに「自尊感情」や「自己肯定感」を高め、子どもの意欲を引き出していけばいいのかをお話ししました。
講演の最後に55種類のお一人お一人それぞれ違った詩を小田和正さんの曲「たしかなこと」にのせてプレゼントしました。
みなさん、最後まで聞いて下さって本当にありがとうございました。
またお会い出来る日を楽しみにしています。
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