お母さんを安心させたい

長谷川満

長谷川満

 (ブログ「長谷川満の親学講座」2011年9月26日の記事より)


 2週間ほど前に、親知らずを抜きました。
 奥歯の奥にボコッと大きな穴があきました。
 そこに食べた物はつまるし、そんなところにつまったら口臭の原因になるし、治りも悪くなるんじゃないかとか、色々自分で考えて、歯間ブラシでゴシゴシかき出してみたり、気になるので舌で触ってみたり、傷口をチュンチュン吸ってみたり・・、そうして触ってばかりいたら、親知らずを抜いた穴がえらく炎症を起こしてしまいました。

 歯医者さんには「抜いたあとをそんな風に歯間ブラシでつついたらアカンよ。」と注意されました。歯科助手さんにも「大丈夫。なんにも触らんようにしてたら、きれいに治りますよ。穴もきれいに塞がりますよ。」と言われました。

 お蔭で安心してそのままにしておいたら、自然治癒力できれいに治ってきました。
 歯科助手さんの言葉で安心して触らないようにしたのがよかったのだと思います。
 それまでは、このまま穴があいたままになるのではないか、という不安があって、そうしたら食事するたびにモノがつまって嫌やなあ、とかいらない心配をして、気になるから始終触って・・。
 結局、自分の不安な心から、ほっといたら治るものを自分で悪くしていたんだなあ、と気がつきました。

 こういうことって、子育てにもいえると思います。
 成長期にあっては普通のことなのに、「このままになったらどうしよう・・」と、いらない心配をして、色々手を出して、口を出して、かえって子どもの健全な成長や発達を邪魔してたり、かえって問題行動を助長させる結果になったりすることがよくあるように思います。
 
 歯科治療なら、歯医者さんが「触らないでね。そのままにしておいたら穴も塞がってきれいに治るからね。」と教えてもらって、安心してそのままにしておけるのですが、子育ての場合は自分で考えるばかりで、教えてくれる人も安心させてくれる人もいません。だから、どんどんいじくりまわして、どんどんひどくしてしまうことも。

 「大丈夫。それは成長期にある普通のことですよ。」と安心させてあげられる人が必要です。「この人の言うことは信用できる」と思ってもらえる子育ての専門家が必要です。

 「大丈夫。成長期にはよくあることだから。叱ったりせずにいっぱい抱っこしたりスキンシップを心がけていれば自然におさまりますよ。」
 「みんなおんなじですよ。中学生をお持ちのお家はどこも同じことを仰っています。思い通りにならないのが子どもです。そしてそれでいいんです。そっと見守ってやる、ただ黙って同じ部屋にいる、一緒にテレビを見て笑う、子どもの好物を作ってやる、そういう無言の愛情を何気なく、期待せず、淡々と示していけば必ず子どもは善くなります。」

 そんなふうにお母さんをやさしく安心させてあげられる子育ての専門家でありたいと思っています。
 



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長谷川満
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長谷川満(家庭教師)

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発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

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