たつの市『ゆるりの会』での子育て勉強会

長谷川満

長谷川満

テーマ:教育・人権講演会

 12月22日(金)は午後、たつの市のお母さん方のグループ『ゆるりの会』さんで子育て勉強会でした。6人でゆっくりと子育てや自分の今のありようについて考えていきました。



 最初にワークをしました。

  <下の言葉からあなたが大切だと思うものベスト3を選んで下さい>

   1位     (理由                   )
   2位     (理由                   )
   3位     (理由                   )

     健康、愛、家族、自由、自己実現、思いやり、努力、
     お金、楽しさ、正しさ、正直、夢、感謝、友人、信頼

 一人ずつ発表していきました。
 多かったのは家族、健康、感謝、思いやり。
 子育て世代にとって家族とか健康はかけがえのないもの、本当に大切なものなんでしょうね。
 感謝、思いやりを選ばれた理由については子どもにそういう気持ちを持って欲しいとか、自分が感謝は大切だと思うのに出来ていないからというのが多かったです。

 ちなみに僕は、
 1位 愛    (愛こそ全てだから。愛は喜びの源泉だから)
 2位 健康   (健康でなかったら何も出来ないから)
 3位 自己実現 (自分を表現するためにこの世に生まれてきたから)
 という順番です。
 みんな最後の感想を言い合うところで、自己実現に対する関心が高かったです。みんな「自分らしく生きる」ということに関心はあるんだけれど、果たして自分は何がしたいのか、何をすることが好きなのか、ということになるとよくわからない。日常のことをこなすことに追われて、自分の好きなことをするところまで心がいかないというのが現状なんだと思います。

 つぎに詩「もし思春期をやり直せるなら」を一緒に読みました。
  
     もし子どもの思春期をやり直せるなら
     勉強のことばかり言わずに
     もっと楽しい話で笑い合うようにします。
     注意やダメ出しばかりしないで
     子どものいい所を見るようにします。
     学費や老後の為だと節約ばかりしないで
     私が生き生きすることにお金も時間も使います。
     「あんたが悪いんでしょ」と何もかも子どものせいにしないで
     「ごめんね」と素直に謝ります。
     子どもの問題を子どもの問題とせず
     自分の問題と捉えて自分のありようを振り返ります。
     子どもを変えようとせずそのままを愛します。
     子どもの将来の為だと
     うるさく口出ししないで温かく見守ります。
     脅したり厳しいことばかり言わないで
     「大丈夫。なんとかなる。」と安心させてあげます。
     子どものことばかりに気をとられていないで
     しっかりと自分の人生を生きるようにします。
     子どもは思い通りにならないものと早々にあきらめて
     望んだ時に援助するように心がけます。
     家庭はラブワゴンで、家族はあいのりメンバーで
     悩んだり苦しんだりしながら
     それぞれに成長しているのだと考えます。
     家庭生活とは真実の愛を探す旅であり
     真実の愛はいつもそこにあることを忘れずに
     家族全員に感謝と尊敬をもって
     接していくようにします。
     遠い幸せではなく
     今ここにある幸せを大切に暮らしていきます。

                           by はせがわみつる

 詩を読んでの感想をお一人お一人にお訊きしました。「この詩には共感するし、そうありたいと思うけれど、現実にはその逆になってしまっている。」という感想が多かったです。
 
 お母さんたちってみんな本当は子どもの気持ちもわかるし、子どもにやさしくしたいって思っているけれど、やっぱり子どものことは心配だし、ついついうるさく口出ししてしまう。過干渉が良くないことだというのはよくわかっているけれど、気がついたらそうなってしまっている。
 反省。
 自己嫌悪。
 でも同じことの繰り返し。

 僕がみんなに話したのは、子どものことが心配になるのはあたり前だということ。
 心配にもなれば、欲も出るし、自分の考えも押しつけたくなる。
 そういう気持ちは親である限り逃れられないのではないか。
 親である限り、「親のエゴ」や子どもを思い通りにコントロールしたい「親の支配欲」からは逃れらない。
 でも自分には「親のエゴ」「親の支配欲」があると認めていれば、その被害を最小限に抑えることは出来るように思います。
 子どもにうるさく口出ししたくなった時、心配から子どもをコントロールしたくなった時、「これが親のエゴだ。親の支配欲だ。」と気がつけば、そこで立ち止まって子どもの気持ちを尊重しようとしたり、理解しようとすることが出来ます。
 自分の不安な気持ちより、子どもの気持ちを大切にすることが、本当に子どもを大切にすることだ。
 そうわかっているなら、そこで立ち止まることもできると思います。

 僕自身も未だにエゴや支配欲から自由にはなれていません。
 きっと一生そういったものからは逃れられないでしょう。
 生きている限り、人間である限り、エゴから自由になんてなれないと僕は思っています。
 エゴがなくならなくても、エゴに振り回されずに生きることは出来ます。
 自らのエゴを認め、その存在を受け入れるからこそエゴはコントロール出来るのです。
 コントロールすべきは子どもではなくて自分のエゴなんだと思います。

 そのようにお話ししました。



 
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長谷川満
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長谷川満(家庭教師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

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