「子どもを伸ばすプラスの問いかけ」三重県東員町立笹尾西小学校での講演会

長谷川満

長谷川満

テーマ:教育・人権講演会

 11月8日(土)は三重県の東員町立笹尾西小学校に講演に行ってきました。
 桑名駅に降り立つのは今年2回目です。
 一人の役員の方がインターネットで僕のことを見つけて下さって、それで講演に呼んでもらえることになったそうです。
 さて、今日の演題は「子どもを伸ばすプラスの問いかけ ~問いかけ方一つで子どもが変わる、自分が変わる~」。


 
 例年、PTAの講演会は30名ほどの参加らしいのですが、今回は60名以上もの方が参加してくださったそうで、役員さん方が随分頑張ってくださったようです。ありがとうございます。


 さて、どんなお話をしたかと言いますと・・。

 子どもにやる気を出させたい、子どもの意欲を引き出したいと思うならば、一方的にお説教をしたり、やる気を出しなさい、なんて言ったって無駄です。
 そうではなくて、子どもに問いかけて、子どもが自ら答えていく中で、子ども自身が気づいていくようにするとやる気が出てきたり、行動も変わってきたりします。
 そこでまず皆さんにこの「問いかけ」の目的と効果についてお話しさせていただきます。

 子どもに問いかけるということは、子どもの話を聞こうとすることです。
 それはつまり「あなたの考えや思いを理解したいと思っていますよ」という姿勢を示すことになります。
 そしてそのことによって子どもとの間に
 1、信頼関係が築ける

 次に子どもに考えさせることによって



 2、主体性が生まれる

 たとえば子どもが「なぜ日本人なのに英語を学ばなければならないのか」と訊いてきた時には「どうしてだと思う?」と問い返してみて下さい。

 「う~ん・・、海外旅行に行った時に英語しゃべれないと困るからかなあ・・」
 「それだけのため?」
 「じゃあ・・、仕事する時にいるからかなあ・・」
 「◯◯くんは将来何になりたいの?」
 「スタントマン。ハリウッド映画に出演するような国際的なスタントマンになりたい。そっか!そのためには英語が話せないと。」
 「すごい!自分でちゃんと答えを見つけられたやん」

 だれかが押しつけた意見ではなく、自らが見つけた答えだからこそ
 3、行動が変わる

 子どもがもし「どうして勉強しなければいけないの?」と訊いてきた時には、親が答えを与えるのではなく「どうしてだと思う?」と子どもの考えを聞いてみて下さい。子どもが自分自身で学ぶ意味を見つけてくれたら、こんなに強力な学習動機はありません。



 でも「問いかけ」にもコツがありまして、それを今から皆さんにお話ししていきます。
 では、資料「プラスの問いかけ、マイナスの問いかけ」をご覧下さい。


 プラスの問いかけは子どもの考える力や主体性、意欲、能力を引き出します。
 マイナスの問いかけは子どものやる気をなくさせ、親子関係を悪くします。

    <子どもに対するプラスの問いかけ>

・ どうしたらいいと思う?
・ どうしたら出来るかな?
・ どうしたい?
・ どうして欲しい?
・ 何か手伝えることある?
・ それのいい所ってどこかな?
・ 違う見方できないかな?
・ 相手の立場に立ったらどう見える?
・ 何から始める?
・ どうしたら楽しく出来るかな?
・ 今すぐ出来ることって何かな?
・ どうしたの?何かあった?
・ どうしてかな?

    <子どもに対するマイナスの問いかけ>

・ なんで~するの?
・ なんで~しないの?
・ なんで~したの?
・ もう宿題したの?
・ なんで怒らすの?
・ 何をしなければいけないの?
・ (悪い予想)になったら、どうするの?
・ どこを直さないといけないの?
・ ちゃんとしたの? わかってるの?
・ 何がいけないの?
・ 誰が悪いの?

 プラスの問いかけは子どもの考えや気持ちを聞こうとするもので、このように問いかけられると子どもは、自分は大切にされている、認められている、愛されていると感じます。このように感じるとき、子どもは自らの内に宿る『自己成長力』を発揮し、主体的・意欲的に物事に取り組んでいくようになります。


 子どもを伸ばすための最大のカギは親子関係にあります。
 「あたたかくて信頼し合える親子関係」をつくることこそが、子どもの意欲を引き出し、子どもを伸ばしていくということです。

 そのようにお話をしました。
 
 講演の最後に熊木杏里さんの「誕生日」の曲にのせてお一人お一人にそれぞれ違った詩をプレゼントしました。




 参加して下さったみなさん、熱心に聞いて下さってありがとうございました。
 お世話いただいた役員の皆さん、ありがとうございました。
 また皆さんにお会い出来る日を楽しみにしております。



 講演会のアンケートより感想を一部紹介させていただきます。

 • 子どもに問いかけることの大切さを知りました。親が答えを出すのではなく、子ども自らが答えを引き出せるようにしていきたいと思います。子どもがいて今自分が幸せだということに気づかされました。

 • プラスの問いかけはすごく参考になりました。これから実行していきたいと思います。

 • 私にとって子育てのとてもいいヒントをもらいました。少しでも多く子どもに笑顔を出してあげれるようにしたいです。子どもにだけじゃなく、自分を許すということも頭に入れて子どもと過ごせるようにしたいです。

 • もっとお話が聞きたかったです。いただいた詩が自分にピッタリで驚きました。

 • このような講演会で話を聞くことで自分をリセットして新しく子育てできる時間を持てて良い時でした。




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長谷川満
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長谷川満(家庭教師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

長谷川満プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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