第35回ペアレントセミナー『心理学がわかれば子育てがわかる』 ありがとう<後編>

長谷川満

長谷川満

テーマ:教育・人権講演会


 <前編>はコチラから→http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/393967860.html

 <中編>はコチラから→http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/394107590.html



 <下の言葉からグループの皆さん全員で大切だと思うものベスト3を選んで下さい>

 1位       2位       3位

 健康、愛、家族、自由、自己実現、思いやり、努力、
 お金、楽しさ、正しさ、正直、夢、感謝、友人、信頼


 8~10人のグループに分かれて話し合ってもらいました。
 グループでは一人ずつ自分の順位とそれを選んだ理由を発表し、他のメンバーはそれに対して良い悪い、好き嫌いの判断はせず、「この方はこういうふうに考えておられるんだな」と発表者の言葉をそのまま受け止めるようにしてもらいました。
 心を開いて自分の思いを正直に話す、心を開いて相手の話を理解しようとして聴くことを心がけてもらいました。
 
 そして最後にグループとして何をベスト3にするのかを話し合って決めてもらいました。
 終始ワイワイと楽しそうでした。

 あるグループは1位 健康 2位 お金  3位 愛
 あるグループは1位 愛  2位 健康  3位 自由
 あるグループは1位 愛  2位 感謝  3位 夢
 
 
 自分の思いを正直に話せれば話せるほど、そしてそれを理解し受けとめてもらえればもらえるほど、皆さんは自分の主張や意見を譲れるようになったことを感じてもらえたでしょうか。
 相手の思いを理解しようとして真摯に耳を傾ければ傾けるほど、こちらの話も理解してもらえたことを感じてもらえたでしょうか。
 それぞれの考えがそれぞれ違っていることはとても豊かなことで、考えは違っていても全員が納得する合意は出来るのだということを実感してもらえたでしょうか。

 みんな考えは違っていていいんですね。
 かえって違っている方が楽しいですね。
 あなたはあなたのままでいいし、相手も相手のままでいいんです。
 そのままの自分でいいんです。
 そのままの相手でいいんです。
 それが「自己受容」であり、「他者受容」です。

 自分を受け入れる、相手も受け入れる。
 それは自分を開くことであり、自分を開くことによって人の考えや思いも理解できるようになる。
 自分を開くことによってわかり合い、つながり合えるのです。
 考えが違ったまま、わかり合い、仲良く暮らしていけるのです。
 こういうのを「成長促進的人間関係」と言います。
 私たちが自分を開き、子どもたちの前で嘘のないありのままの姿で、そのままの子どもたちを受け入れ、愛し、理解しようと子どもの話に耳を傾けるなら、私たちは子育てを通して人間として成長していっているのです。

 人間として成長するとは「正しい人間」になることではありません。
 「幸せな人間」になることです。
 人間は成長すればするほど幸せになっていくのです。
 そのままの自分を受け入れれば受け入れるほど、そのままの他者を受け入れれば受け入れるほど、自由にそして幸せに生きられるようになります。
 そしてそれはそんなに難しいことではありません。
 それを今日皆さんは体験なさったはずです。
 
 自分の思いを正直に話す、それをグループのみんなに理解し、受け入れてもらえばもらうほど、自分の意見を譲れるようになりましたね。
 安心出来たんですね。
 安心出来たからこだわる必要がなくなったんですね。

 人の思いを良い悪い、好き嫌いの判断をせずに「この人はこう考えておられるんや」とその人の思いを理解しようとしてその人の話を話を聴くことができましたね。
 その聴き方で子どもの話を聞いたらいいんです。
 皆さんが今日グループのみんなにしたように。
 そうしたら心は通じ合うのです。

 最後に皆さんにこの曲をプレゼントします。
 ゆずの「雨のち晴レルヤ」です。
 この曲の歌詞の中に「どんな君でも愛している」てあるんです。
 素敵な言葉ですね。
 「どんな君でも愛している」
 親の本当の気持ちってこれじゃないでしょうか。
 その気持ちに正直に子どもたちに接していけるようこの曲をプレゼントします。
 本日はどうもありがとうございました。

 この曲にのせて皆さんお一人お一人にそれぞれ違った詩をプレゼントしました。




 今回のペアレントセミナーに参加して下さった皆さん、本当にありがとうございました。
 また次回のペアレントセミナーでお会いできるのを楽しみにしております。


 
 

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長谷川満
専門家

長谷川満(家庭教師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

長谷川満プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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