オンライン講演「思春期・反抗期の子どもとのつき合い方〜自己肯定感を育てる7つの関わり〜」:枚方市教育委員会主催
たとえば、あなたの直属の上司があなたに対して「なんだ、こんなこともできないのか!」「何度言ったらわかるんだ!」といった叱責や注意ばかりを言うとしたら、きっとあなたは萎縮して、自信をなくして、本来あなたが持っている能力の半分も発揮できないでしょう。そればかりか仕事に対する意欲もなくし、なんだか生きているのもつらくなってしまうことでしょう。
逆に、上司が「君と一緒だと仕事が楽しいよ。本当にありがとう。」「君にはすごい可能性を感じるよ。そのまま思うようにやってごらん。」と、認めてもらえて、感謝してもらえて、大事にしてもらったら、自分の持てる能力を存分に発揮して意欲的に仕事できるように思いませんか。自分のためだけでなく、この上司のためにもがんばるぞという気にもなると思うのです。
つまり、人は親や先生、上司の関わりによって、その能力を存分に発揮することができたり、意欲的に「すべきこと」に取り組めたりするのです。
では、そのような関わりとはどのようなものなのか?
それが子育ての場合、あったかくて、やわらかくて、信頼し合える親子関係なのです。
あったかいとは、やさしくしてもらえるということです。
スキンシップもいっぱいあります。
笑顔もあふれています。
間違っていたらやさしく教えてもらえます。
何度間違っても、そのたびにやさしく教えてもらえます。
やわらかいとは、かたいことは言われないということです。
こだわらない、とらわれないということです。
「ま、いっかー」と許してもらえるということです。
信頼し合えるとは、親の方から信頼していくということです。
子どもに任すということです。
子どもの気持ちも尊重するということです。
それは子どもの話を聴くことにつながるでしょう。
それらの姿勢には子どもへの尊敬があります。
尊敬の気持ちがあるから、子どもに任せていけるのです。
「あなたは素晴らしい」
「放っておいても自分で善くなっていく。その力が備わっている」
と信じているから任せられるのです。
でも、全部こんなふうに子どもに接しないとダメなの?と思われそうですが、そうではありません。これらを基調にしながら、自分なりの育て方でいいのです。もっと言うなら、愛情がちゃんと子どもに伝わっているなら、子どもとじゃれ合えているなら、子どもと冗談言ったりして笑い合えているなら、それで十分です。こうでないと、というのはありません。
子どもが「親の愛情を十分に感じながら、安心してありのままでいられる」なら、その子育てで100点満点です。
おとなしい子はおとなしいままに、ゆっくりした子はゆっくりしたままに、そのままを認めて、それを直したりしようとしなければ、その子はその子のやり方で前に出られるようになります。
子どもを変えようとして子どもに直接働きかけることはマイナスにつながります。
なぜなら、それは子どもを否定していることだからです。
「私は今のあなたが好きじゃないわ」と言ってるように子どもは感じます。
細かい事は気にせず、直そうとせず、「いい関わり」を続けていけば、自然にマイナス面はなくなっていきます。
「いい関わり」とは「あいじょう・あんしん・ありのまま」を大切にした関わりであり、それこそが、あったかくて、やわらかくて、信頼し合える親子関係の基礎となります。
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