兵庫県加古川市志方中学校区の幼・小・中の先生対象の研修会

長谷川満

長谷川満

テーマ:教育・人権講演会

 今日は午前中、しかた子ども園で研修会がありました。
 志方中学校区の幼稚園・小学校・中学校の先生方70名ほどを対象に講演させて頂きました。
 タイトルは「子どもの意欲を引き出すプラスの問いかけ」。



 多くの家庭において親が子どもにかける言葉の80%以上は、指示・命令・注意・叱責といったものです。つまり、親は子どもに対して、命令しているか、注意しているか、それとも怒っているかといったことばかりになっているのが現状です。これでは、子どものやる気を引き出す事は出来ません。
 もっと、子どもの意欲を引き出すような関わりかたをする必要があります。
 では、どのように関わりかたを変えればいいのか?
 関わりかたを変えるには、まず子どもにかける言葉を変えることが重要です。

 子どもの意欲を引き出す言葉とは
 1、共感する言葉(痛かったなあ、嫌やったなあ 等)
 2、ほめ言葉(すごいなー、えらいなー 等)
 3、感謝の言葉(ありがとう、助かったわ 等)
 4、信頼の言葉(思うように自由にやってごらん 等)
 5、問いかけ

 1〜4についてはよくわかります。でも、どうして「問いかけ」が重要なのか?

 <子どもに「問いかける」目的、効用>

 1、子どもの気持ちや意見を聞こうとする親や先生の姿勢に、子どもは自分は大切にされている、尊重されていると感じる。そのことにより子どもとの信頼関係が築かれる。

 2、子どもに考えさせることによって、自主性が引き出される。子どもが自分で見つけた答なら子ども自身一番納得がいくし、その行動も変わる可能性が高い。

 3、気づきや発見がある。自分で解決策を思いついたり、新しい考え方を見出していく力がつく。



 その後、プラスの問いかけとマイナスの問いかけについてお話ししました。

<子どもに対するプラスの問いかけ>
・ どうしたらいいと思う?
・ どうしたら出来るかな?
・ どうしたい?
・ どうして欲しい?
・ 何か手伝えることある?
・ それのいい所ってどこかな?
・ 違う見方できないかな?
・ 相手の立場に立ったらどう見える?
・ 何から始める?
・ 何が好き?
・ どうしたら楽しく出来るかな?
・ 今すぐ出来ることって何かな?
・ どうしたの?何かあった?
・ どうしてかな?

< 子どもに対するマイナスの問いかけ>
・ なんで~するの?
・ なんで~しないの?
・ なんで~したの?
・ もう宿題したの?
・ なんでお母さんを怒らすの?
・ 何をしなければいけないの?
・ (悪い予想)になったら、どうするの?
・ どこを直さなアカンの?
・ ちゃんとしたの? わかってるの?
・ 何がいけないの?
・ 誰が悪いの?


 プラスの問いかけは子どもの意見や気持ちを聞こうとするものや、一緒に考えていこうとするとするものです。

 「なんで~」という言葉の後にはあまりいい言葉は続きません。どちらかというと責めるような言葉や後悔の言葉が続きます。基本的に、悪かった原因を追求するニュアンスがあるので、そのようになりがちです。
 だから「どうすれば~?」というふうに問いかけを変えれば、こちらはこれからどうしていこうという未来志向の言葉ですから、建設的な発想につながりやすいんですね。

 前半はそのような話で、後半は大橋卓也さんの「ありがとう」という曲を取り入れながら、自分自身に対しても「何をしなければいけないのか?」と問うのではなく、「どうしたい?何がしたい?」とプラスの問いかけをしていくことが大切、とお話ししました。
 
 最後に、みなさんにミスターチルドレンの「ギフト」にのせて、お一人お一人にそれぞれ違う詩をプレゼントしました。お渡しした詩が、お一人お一人の心に届いて、何かしら気づきを得てもらえたならこんなに嬉しいことはありません。

 みなさん、熱心に聞いて下さいました。
 また、みなさんにお会い出来る日を楽しみにしております。




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長谷川満
専門家

長谷川満(家庭教師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

長谷川満プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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